『おかえりモネ』あれこれ「島へ」2021-09-26

2021-09-26 當山日出夫(とうやまひでお)

『おかえりモネ』第19週「島へ」
https://www.nhk.or.jp/okaerimone/story/week_19.html

前回は、
やまもも書斎記 2021年9月19日
『おかえりモネ』あれこれ「伝えたい守りたい」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/09/19/9424865

この週もいろいろのことがあった。印象に残っているシーンとしては、次の二つぐらいをあげておこうかと思う。

第一に、モネとみーちゃん。

島に帰ったモネは、家で未知と話す。島に帰ることにする決意を語る。それを、未知はうけいれることにはなる。だが、ここのところの心情の交錯は微妙なものがあった。本当に島に帰っていいのかと自問するモネ。そのモネをあたたかく受け入れるような、しかし、それでいてどこか違和感の残るような未知。震災、津波をめぐって、異なる体験をした、この二人の姉妹は、なかなか一緒になることができないようだ。そのもどかしさを、うまく表現していたように感じる。

第二に、モネと菅波先生。

汐見湯での、二人のシーンが印象的であった。菅波は、東京にもどるという。一方、モネは気仙沼に行くことにする。また離ればなれになってしまうことになる。二人が一緒にいることの意味は何なのか、問いかけることになる。このとき、二人は、向かい合わずに、平行にならんで隣りあって同じ方向を見て話しをしていた。二人で一緒にいるとは、二人で、相互にその将来のことを思うことなのであろう。

以上の二つのシーンが印象に残るところである。

それから、最後のモネと朝岡の話をするシーンもよかった。ここでモネは、二年で結果を出します、と言っていたが、さて、このドラマの現在は、二〇一九年のはずだから、その二年後の今まで描くことになるのだろうか。

次週からは、舞台が気仙沼に移ることになる。気象予報士としてのモネの新しい生活が始まることになる。楽しみに見ることにしよう。

2021年9月25日記

追記 2021年10月3日
この続きは、
やまもも書斎記 2021年10月3日
『おかえりモネ』あれこれ「気象予報士に何ができる?」
https://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/10/03/9428979