HAL ― 2007-11-29
師(もろ)さんのブログ「もろ式:読書日記」を読んでいる。最近の話題は、「表象としてのコンピュータ」。
http://d.hatena.ne.jp/moroshigeki/
http://d.hatena.ne.jp/moroshigeki/20071030/1193751261
ここで、師さんは、今の学生に、コンピュータについて、考えさせるとき、映画『マトリックス』を事例に出すと、記している。私なら、『2001年宇宙の旅』を例に出す。コンピュータの名前は、ハル(HAL)。
この映画におけるHAL(コンピュータ)は、人間がイメージするところの、究極のコンピュータの一つの形であろう。今は、あまりはやらなくなったが、「人工知能」ということばが、よく使われていたころがある。
もちろん、現在のコンピュータの性能において、このHALのようなことはおこりえない。だが、やはり、考えてみるに値する問いかけではある。現時点で、私の明確な思考が形成されているわけではないが、最終的に、「こころ」「知識」「意識」というようなレベルにまで、射程がおよぶことだけは理解できる。
デジタル・ヒューマニティーズ(人文情報学)といったとき、ともすれば、目の前にある、研究課題について、どのように、コンピュータが利用可能であるか・・・ありていに、ざっくばらんにいえば、業績となる研究ができるかどうか・・・に、目がいってしまう。
確かに、デジタル・ヒューマニティーズを名乗る限り、「コンピュータを利用した研究」は、進行させなければならない。だが、それだけに、とどまってはいけないとも思う。
私個人の例でいえば、世の中にパソコン(NECのPC-9801)が登場して、利用し始めたとき・・・これで、何かが変わるはずだ、という直感があった。
そのときの直感とは何だったのだろう。
ところで、このようなラディカルな、あるいは、メタレベルの問いかけの中で思うのだが、「ロボット」と「コンピュータ」は、どう違うと考えればよいのか。アトムやドラえもん、鉄人28号やマジンガーZ(例が古くなってしまうが)の違いは、何か。
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