『らんまん』あれこれ「キレンゲショウマ」 ― 2023-08-20
2023年8月20日 當山日出夫
『らんまん』第20週「キレンゲショウマ」
この週もいろいろと見どころがあった。
学者の妻ということがある。寿恵子は万太郎の暮らしをささえている。内職をし、借金取りへの対応もやっている。万太郎が植物学に専念できるのは、ひとえに寿恵子のおかげと言ってよい。
一方、田邊の妻の聡子。これも、ある意味で学者の妻である。田邊が、植物学の研究にうちこめるように、家庭のなかからささえている。
もう今では、このようなことばは使わなくなってしまったが、内助の功ということばがある。植物学者として名を残すことになる万太郎も、帝国大学理科大学教授として植物学の歴史を作ることになる田邊も、その妻である寿恵子や聡子の影のはたらきがあってのことである。
それから、アメリカに行っていた祐一郎が帰ってきた。その祐一郎は、アメリカの現実を見てきた。南北戦争が終わってしばらくしたころのアメリカである。人種差別ということがある。それを体験してきた祐一郎は万太郎に語る。万太郎は植物に優劣をつけたことがない、と。それはとても貴重なことである、と。
この祐一郎とのシーンは、土曜日の回でカットされてしまっていたが、万太郎のことを考えるうえで、とても重要なことであったと思う。
帝国大学を去ることになった田邊は、これからどうなるだろうか。次週以降、植物学者としての万太郎のさらなる活躍を描くことになるようだ。楽しみに見ることにしよう。
2023年8月19日記
『らんまん』第20週「キレンゲショウマ」
この週もいろいろと見どころがあった。
学者の妻ということがある。寿恵子は万太郎の暮らしをささえている。内職をし、借金取りへの対応もやっている。万太郎が植物学に専念できるのは、ひとえに寿恵子のおかげと言ってよい。
一方、田邊の妻の聡子。これも、ある意味で学者の妻である。田邊が、植物学の研究にうちこめるように、家庭のなかからささえている。
もう今では、このようなことばは使わなくなってしまったが、内助の功ということばがある。植物学者として名を残すことになる万太郎も、帝国大学理科大学教授として植物学の歴史を作ることになる田邊も、その妻である寿恵子や聡子の影のはたらきがあってのことである。
それから、アメリカに行っていた祐一郎が帰ってきた。その祐一郎は、アメリカの現実を見てきた。南北戦争が終わってしばらくしたころのアメリカである。人種差別ということがある。それを体験してきた祐一郎は万太郎に語る。万太郎は植物に優劣をつけたことがない、と。それはとても貴重なことである、と。
この祐一郎とのシーンは、土曜日の回でカットされてしまっていたが、万太郎のことを考えるうえで、とても重要なことであったと思う。
帝国大学を去ることになった田邊は、これからどうなるだろうか。次週以降、植物学者としての万太郎のさらなる活躍を描くことになるようだ。楽しみに見ることにしよう。
2023年8月19日記
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