ドキュメント20min.「いま、猫の“楽園”で...〜愛媛県・青島〜」2025-04-18

2025年4月18日 當山日出夫

ドキュメント20min. いま、猫の“楽園”で...〜愛媛県・青島〜

この島のことは、何かニュースで見たかと記憶しているが、はっきりと憶えているわけではない。

猫の島、と言われるところは、各地にあるはずである。この島もその一つということになる。

かつては、八〇〇人ほどが生活し、小学校も中学校もあったのだが、それが今では三人の老人だけになってしまっている。典型的な過疎高齢化の島、ということになる。はっきりいって、この島が無人島になるのは、もはや時間の問題というべきかもしれない。

ここに七〇匹の猫がいる。老猫ばかりである。去勢、不妊の手術をして、猫が繁殖しないようにしてある。この猫たちが、この島で生活するのも、そう長くはないだろう。

猫の島、ということを除いて、おそらくこのような状況におかれた島が、日本中に数多くあるにちがいない。離島に一人、一家族で住むというと、いいことのようにも思えるが、将来的なことを考えると、まだ元気でいるうちに、終の住処をどうするか、という問題になる。離島で孤独死でもかまわない、という気持ちなのかもしれないが、日本の社会全体として、こういう状況をどう考えればいいだろう。

離島に限らず、山間僻地というべき場所には、多くの限界集落がある。日本の人口は減っていく。政治や経済の予測は変わることはあるが、人口の変化についての予測は、基本的にはずれることはない。

ともあれ平穏な日々がつづくことを願う。

2025年4月14日記

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