世界遺産ワーカー「シェーンブルン宮殿・庭園群」 ― 2025-06-23
2025年6月23日 當山日出夫
世界遺産ワーカー シェーンブルン宮殿・庭園群
日曜日の昼に、4Kで、『べらぼう』を見ていて、テレビをそのままにしておいたらはじまったので、続けて見てしまった。面白い。まあ、世界遺産のザ・バックヤードというところである。
シェーンブルン宮殿には、行ったことはない。ただ、名前は知っているし、ハプスブルク家のことは、一応は歴史の知識としてかろうじて知っているぐらいである。むしろ、その滅亡が、近代のヨーロッパにつながるもの、という認識の方がつよいかもしれない。
一番興味深かったのは、この宮殿が、木造(らしい)ということ。屋根裏に通路があって、その状態を見られるようになっているのだが、雑然とした木組みであった。宮殿の屋根裏というのは、こんなふうになっているのかと、これはとても興味深かった。
だが、建物の壁は、石かレンガなのだろう。シノワズリの部屋の壁紙をはずした状態で、地の部分が見えていたが、どうやら石かレンガを積んであって、その上に木で壁紙などの装飾を取り付けるようになっているらしい。(こういう建物の建築としての構造など、詳しく解説してくれると、とても面白いと思う。)
宮殿で昔の使用人の居住区だったところが、一般に賃貸で住めるというのも面白い。
庭の管理も大変であるが、とても古い樹木も残っている。よく無事に残っているという印象である。
動物園とか植物園が、宮殿の中にある。これは、まさに、帝国として世界を支配して、(見方によるが)ドロボーしてきたもののコレクション、という側面もあることになるだろう。このようなことは、別にハプスブルク家だけのことではなく、世界のいろんな国について言えることである。
これも、建物自身が古いので、その維持も同時に考えなければならないというのは、大変である。温室を薪を焚いてあたためるという。それも、最近の温暖化のせいか、使うストーブの数が少なくてすむらしい。
中国風の部屋の壁紙の修復で、作業にあたった人が、今回の修復では元の色にもどした、と言っていた。文化財の修復として、こういう考え方もあることになる。日本の文化財の修復だと、現状を維持する、劣化した場合にはそのままを保つ、ということが基本的かと思うのだが、これも、その文化財の特性や状態によって、いろいろと考え方がある。
2025年6月22日記
世界遺産ワーカー シェーンブルン宮殿・庭園群
日曜日の昼に、4Kで、『べらぼう』を見ていて、テレビをそのままにしておいたらはじまったので、続けて見てしまった。面白い。まあ、世界遺産のザ・バックヤードというところである。
シェーンブルン宮殿には、行ったことはない。ただ、名前は知っているし、ハプスブルク家のことは、一応は歴史の知識としてかろうじて知っているぐらいである。むしろ、その滅亡が、近代のヨーロッパにつながるもの、という認識の方がつよいかもしれない。
一番興味深かったのは、この宮殿が、木造(らしい)ということ。屋根裏に通路があって、その状態を見られるようになっているのだが、雑然とした木組みであった。宮殿の屋根裏というのは、こんなふうになっているのかと、これはとても興味深かった。
だが、建物の壁は、石かレンガなのだろう。シノワズリの部屋の壁紙をはずした状態で、地の部分が見えていたが、どうやら石かレンガを積んであって、その上に木で壁紙などの装飾を取り付けるようになっているらしい。(こういう建物の建築としての構造など、詳しく解説してくれると、とても面白いと思う。)
宮殿で昔の使用人の居住区だったところが、一般に賃貸で住めるというのも面白い。
庭の管理も大変であるが、とても古い樹木も残っている。よく無事に残っているという印象である。
動物園とか植物園が、宮殿の中にある。これは、まさに、帝国として世界を支配して、(見方によるが)ドロボーしてきたもののコレクション、という側面もあることになるだろう。このようなことは、別にハプスブルク家だけのことではなく、世界のいろんな国について言えることである。
これも、建物自身が古いので、その維持も同時に考えなければならないというのは、大変である。温室を薪を焚いてあたためるという。それも、最近の温暖化のせいか、使うストーブの数が少なくてすむらしい。
中国風の部屋の壁紙の修復で、作業にあたった人が、今回の修復では元の色にもどした、と言っていた。文化財の修復として、こういう考え方もあることになる。日本の文化財の修復だと、現状を維持する、劣化した場合にはそのままを保つ、ということが基本的かと思うのだが、これも、その文化財の特性や状態によって、いろいろと考え方がある。
2025年6月22日記
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