JADS年次大会に行く2010-06-10

2010-06-10 當山日出夫

明後日から、JADS(アート・ドキュメンテーション学会)の年次大会が、慶應(三田キャンパス)である。役員なので、いろいろ準備とかしなければならないので、明日から東京。

そのついでに、7月3日のDVD版内村鑑三全集刊行記念シンポジウムの打ち合わせなど、あれこれと用事がはいっている。となると、今日までのうちに、来週の分の予習というか、授業の準備を全部おえておかないといけない。

日曜日の夜までにかえって、月曜日から授業が始まる。というわけで、その準備がいろいろ・・・・・・だが、今回のJADSが終わると、少し時間に余裕ができる。だから本が読めるというわけではないが、予習と準備に追われるという状況からは、ちょっと抜け出せそうである。

いまから考えれば、特に研究発表まで申し込むことはなかったように思える。しかし、三田のキャンパスで、私の関連する学会が開催、ということは、今後、あまり期待できないので……ここは、あえて研究発表を申し込んだ。たぶん、むかし、学生の時につかったことのあるはずの教室である。

かえったら、ゆっくりと『天皇の世紀』(大佛次郎)でも読みたいと思っているのだが。

當山日出夫(とうやまひでお)

『日本語作文術』2010-06-10

2010-06-10 當山日出夫

野内良三.『日本語作文術』(中公新書).中央公論新社.2010

学生に作文の授業を教えている。いまの様子では、新しく、別に授業を担当することになりそうな雰囲気である。ま、来年度のことだから、なんともいえないが。

いま、教えているのは、「アカデミック・ライティング」。要するに、大学生に、まともな文章の書き方、あるいは、文書作成を教えるための授業。その練習として、この本、なかなかつかえるかなと思って読んだ。

特に参考になるかなとおもったのは、わかりやすい文章をかくためのいろんなテクニック。なるべく短い文で書く。たとえば、関係代名詞節などのおおきなものは、はじめの方にもってくる。読点のうちかたを工夫する。などなど。かなり、実践的に役にたつ。これを参考に、練習問題など、次年度からでも、当たらしく作ってみようかと思う。

なによりも書いて練習すること。これが一番である。ただ、文章の書き方の講釈を聞くだけでは、畳の上の水練。少しでも自分の手をうごかす……キーボードを打ってみる……ことが必要。それに、学生としても、ただ、講釈・解説を聞いているだけでは、90分がつまらないだろうし。

それから、この本でナルホドとおもったのは、いわゆる「かたい文体」の文章の書き方。論文は論文らしく書く…と、抽象的に言っても、なかなか説明しづらい。これが、「翻訳調」の文体で書くには、どうすればいいか。抽象的な概念を主語にもってくるなど、かなり具体的に書いてある。これは、参考になるかなと思う。

當山日出夫(とうやまひでお)