初老の読書2018-01-08

2018-01-08 當山日出夫(とうやまひでお)

ほぼ一年前に、Facebookに次のような文章を書いていた。ここに再掲載する。

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どうやら、世の中、75歳をすぎないと「老人」の仲間にいれてもらえないらしい。

ところで、「初老」ということば、何歳からか……40歳からである。とはいえ、これは昔の話し。単純に20年ほど足すならば、60歳で「初老」といってもいいだろう。ならば、私は、確実に「初老」である。「老人」の仲間入りをしてもいいだろう。

「老人」には「老人」の特権がある。それは、若い時にもどれること。若い時にできなかった趣味とか、再度チャレンジできることである。本を読んでいきたいと思う。写真もとってみたい。これまで、仕事でできなかったことに時間をつかいたい。

このような生き方もあってよいであろう。
幸い、家の仕事は、子供がやってくれるようになった。もう、「隠居」である。

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さて、このような文章を書いてから、一年どのようであったろうか。

仕事は整理することにした。それまで二校行っていた非常勤講師の仕事を一つに減らした。時間のできた分、読書にあてるようになった。読んで来たのは、主に、近代の小説……古典的な名作、名著……である。今まで読んで来なかった本をきちんと読んでおきたいと思った。その読んだ本のいくつかについては、このブログに書いてきた。

ブログに書いた本は、読んだ本(専門書などをふくめてであるが)の、半分ぐらいになるだろうか。あまり専門的な本(国語学関係)は、取り上げないようにしてきた。

それから、NHKの朝ドラと大河ドラマの感想など。別に、特に面白いと思って見ているというのでもない。毎日、毎週の習慣のようにして見ている。そして、思ったこと、疑問点など、書き綴ってきた。

文章に書くということを前提にドラマを見ていると、それなりに、いろんなことを考える。また、関連する本を読んだりもする。

今年の大河ドラマは、『西郷どん』である。そして、今年は、明治150年である。近代、幕末、明治維新ということを話題にしていろんな本が出ることだろうと思う。

これに関連して、読んでおきたいと思って積んだままになっている本としては……『天皇の世紀』(大佛次郎)、それから『遠い崖』(萩原延壽)がある。どちらも、かなり大部な本になる。が、これらの本を今年こそは読み通しておきたい。明治という時代、そして、近代という時代について、考えてみたい。

若い時に本を読むのとちがって、老年になったらなったで、それなりの読書の楽しみがある。論文を書くとかということから離れて、純然と自分の楽しみ、思索のための読書という時間をつかいたいと思うようになってきた。

今、読んでいるのは、『明治天皇』(ドナルド・キーン、新潮文庫)。それから、『カラマーゾフの兄弟』(ドストエフスキー、光文社古典新訳文庫)。

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