サイエンスZERO「ロボット新時代!“フィジカルAI”が世界を変える」 ― 2026-05-15
2026年5月15日 當山日出夫
サイエンスZERO「ロボット新時代!“フィジカルAI”が世界を変える」
見ながら、番組の中で言っていないことが、どうしても気になった。
まず、こういう自律型ロボットは、軍事目的に使える、ということである。すでに、銃を搭載したロボットが、ウクライナの戦場を歩いて(?)いてもおかしくない。ロシア軍がつかうとするならば、たぶん、中国製だろうが。
軍事用につかうにせよ、災害救助につかうにせよ、家事につかうにせよ、とにかく人間の動きを学習させなければならない。そのためには、人間が実際に動いて、その動きからデータを読みとって蓄積していかなければならない。これを、誰がやるのか。
番組に映っていた範囲では、研究施設であったりということで、まともな環境で行われているようである。しかし、今の世界の中では、ただひたすら、AIのための学習データとして、コーヒーカップにコーヒーを注いだり、台所で皿洗いをしたり、ベッドメイキングをしたり、などなど、単純労働を、いろんな環境で繰り返すだけの「仕事」が発生することになる。こういう仕事は、当然ながら、人件費の安い地域、例えばアフリカなど、に外注されることになるだろう。
このようなことを伝えるのは、この番組の趣旨ではないことは分かっているが、しかし、考えておかなければならないことである。そのうえで、日本がこの分野でトップになるとするならば、どういうことが必要なのか、という議論になるべきだろう。
2026年5月11日記
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