『鎌倉殿の13人』あれこれ「資格と死角」2022-11-15

2022年11月15日 當山日出夫

『鎌倉殿の13人』第43回「資格と死角」
https://www.nhk.or.jp/kamakura13/story/43.html

前回は、
やまもも書斎記 2022年11月8日
『鎌倉殿の13人』あれこれ「夢のゆくえ」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2022/11/08/9539297

一番悪いのは、義時だろうか、それとも、三浦だろうか。

公曉が鎌倉に帰ってきた。次の鎌倉殿の地位をねらっている。その公曉に近づくのが、三浦義村。では、この筋書きからするならば、実朝暗殺の背後にいたのは三浦ということになりそうなのだが、どうだろうか。

歴史学の方でも、実朝暗殺の真相は分からないということのようなのだが、そこをこのドラマがどう描くのか、一番の関心のあるところでもある。ひょっとして、義時はすべてを知っていた……ということになるのかもしれない。

義時が目指しているものは何なのだろうか。執権という権力の地位か。それとも、御家人たちからの人望か。少なくとも今の義時は、権力者であることに固執しているようにも見える。というよりも、自分の権力がどのような基盤の上になりたっているのか、考え抜いているようである。

そして興味深いのが後鳥羽上皇。承久の乱の伏線が、どうやら実朝暗殺とからんでくるようだ。実朝暗殺が、後鳥羽上皇の意図とどうからんでくるのかが、これからの見どころかもしれない。

それから、兼子がよかった。なるほど、宮中の女性の貫禄とはあんなものか、と感じさせるところがあった。

次回、いよいよ実朝暗殺に向かってドラマは動いていくらしい。どのように描くことになるのか、楽しみに見ることにしよう。

2022年11月14日記

追記 2022年11月22日
この続きは、
やまもも書斎記 2022年11月22日
『鎌倉殿の13人』あれこれ「審判の日」
https://yamamomo.asablo.jp/blog/2022/11/22/9542772