『青天を衝け』あれこれ「栄一と千代」 ― 2021-11-23
やまもも書斎記 2021年11月16日
『青天を衝け』あれこれ「栄一、もてなす」
『青天を衝け』あれこれ「栄一、もてなす」
この回で千代が死ぬことになる。ここは史実に忠実につくる以上、しかたのないことかもしれない。
見ていて印象にのこったのは、次の二点ぐらいである。
第一に、新自由主義。
このドラマの作り方としては、三菱は悪役である。そして、その岩崎弥太郎の主張するところは、今日でいう新自由主義である。実力のあるもの、富のあるものが、その才覚をいかして金儲けをするのは当然という立場である。
これに対して、渋沢栄一は、異なる立場にいる。社会の弱者を保護することに、十分な意義があると認識している。
このあたり、今日の社会のあり方をふまえると、ステレオタイプの描き方ではあるが、分かりやすい。そして、渋沢栄一のめざした経済のあり方は、現代の新自由主義とは異なるものであったこともたしかである。
第二に、千代のこと。
思い起こせば、このドラマの子役のときから、千代は登場してきていた。栄一が、尊皇攘夷の運動に奔走し、その後一橋家につかえ、さらには、パリにまで行ってしまう。その留守宅を、千代は守ってきた。いわゆる内助の功の典型といっていいのだろう。
千代のような妻がいたからこそ、渋沢栄一の経済人としての活躍もありえたと感じるところがある。
以上の二点が、印象に残ったところである。
ところで、渋沢家の暮らしは、飛鳥山を拠点に描かれていた。洋風の住まいで、洋食。しかし、その服装は、和風である。和洋折衷の生活様式も、これも明治ならではのものかもしれない。
明治一四年の政変。それから、自由民権運動。学校の教科書に出てきたこととして覚えている。その後、いろいろ本などで読んだりもしている。近代史のエピソードをなぞりながら、これからの渋沢栄一の生涯を描いていくことになるのだろう。
次週、三菱との確執はつづくようだ。千代の亡くなったあと栄一はどうすなるのか。楽しみに見ることにしよう。
2021年11月22日記
見ていて印象にのこったのは、次の二点ぐらいである。
第一に、新自由主義。
このドラマの作り方としては、三菱は悪役である。そして、その岩崎弥太郎の主張するところは、今日でいう新自由主義である。実力のあるもの、富のあるものが、その才覚をいかして金儲けをするのは当然という立場である。
これに対して、渋沢栄一は、異なる立場にいる。社会の弱者を保護することに、十分な意義があると認識している。
このあたり、今日の社会のあり方をふまえると、ステレオタイプの描き方ではあるが、分かりやすい。そして、渋沢栄一のめざした経済のあり方は、現代の新自由主義とは異なるものであったこともたしかである。
第二に、千代のこと。
思い起こせば、このドラマの子役のときから、千代は登場してきていた。栄一が、尊皇攘夷の運動に奔走し、その後一橋家につかえ、さらには、パリにまで行ってしまう。その留守宅を、千代は守ってきた。いわゆる内助の功の典型といっていいのだろう。
千代のような妻がいたからこそ、渋沢栄一の経済人としての活躍もありえたと感じるところがある。
以上の二点が、印象に残ったところである。
ところで、渋沢家の暮らしは、飛鳥山を拠点に描かれていた。洋風の住まいで、洋食。しかし、その服装は、和風である。和洋折衷の生活様式も、これも明治ならではのものかもしれない。
明治一四年の政変。それから、自由民権運動。学校の教科書に出てきたこととして覚えている。その後、いろいろ本などで読んだりもしている。近代史のエピソードをなぞりながら、これからの渋沢栄一の生涯を描いていくことになるのだろう。
次週、三菱との確執はつづくようだ。千代の亡くなったあと栄一はどうすなるのか。楽しみに見ることにしよう。
2021年11月22日記
追記 2021年11月30日
この続きは、
やまもも書斎記 2021年11月30日
『青天を衝け』あれこれ「栄一、あがく」
https://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/11/30/9444241
この続きは、
やまもも書斎記 2021年11月30日
『青天を衝け』あれこれ「栄一、あがく」
https://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/11/30/9444241
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