100分de名著「トーマス・マン“魔の山” (1)「魔の山」とは何か」 ― 2024-05-09
2024年5月9日 當山日出夫
100分de名著 トーマス・マン“魔の山” (1)「魔の山」とは何か
『魔の山』は読んだ。新潮文庫の高橋義孝訳である。
私ぐらいの年代なら多くの場合そうだと思うが、トーマス・マンの名前は、北杜夫のエッセイでまず憶えた。
『トニオ・クレーゲル』は、岩波文庫で★一つの本だった。(本の分量を岩波文庫の★の数で表現するのは、私ぐらいまでかもしれない。)それから、『ヴェニスに死す』も読んだ。また、『ブッデンブローク家の人びと』も読んだ。ちょっと長いが、これはとても面白い。『ある詐欺師の告白』は、めちゃくちゃ面白い。
『魔の山』は読んだのだが、はっきりいってよく分からない作品であったというのが正直なところである。繰り返して読もうと思わないままに、今にいたっている。
スイスの結核療養所という特別な空間で、ハンス・カストルプは生活することになるのだが、出てくる登場人物がどれも変わっている。また、やたらと議論が複雑である(と、憶えている。)
番組のなかで言っていた、第一次世界大戦までの西欧の社会、それをデカダンスということばで表していたが、そういわれてみると、なるほどそういうものなのかと感じるところがある。
2024年5月7日記
100分de名著 トーマス・マン“魔の山” (1)「魔の山」とは何か
『魔の山』は読んだ。新潮文庫の高橋義孝訳である。
私ぐらいの年代なら多くの場合そうだと思うが、トーマス・マンの名前は、北杜夫のエッセイでまず憶えた。
『トニオ・クレーゲル』は、岩波文庫で★一つの本だった。(本の分量を岩波文庫の★の数で表現するのは、私ぐらいまでかもしれない。)それから、『ヴェニスに死す』も読んだ。また、『ブッデンブローク家の人びと』も読んだ。ちょっと長いが、これはとても面白い。『ある詐欺師の告白』は、めちゃくちゃ面白い。
『魔の山』は読んだのだが、はっきりいってよく分からない作品であったというのが正直なところである。繰り返して読もうと思わないままに、今にいたっている。
スイスの結核療養所という特別な空間で、ハンス・カストルプは生活することになるのだが、出てくる登場人物がどれも変わっている。また、やたらと議論が複雑である(と、憶えている。)
番組のなかで言っていた、第一次世界大戦までの西欧の社会、それをデカダンスということばで表していたが、そういわれてみると、なるほどそういうものなのかと感じるところがある。
2024年5月7日記
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://yamamomo.asablo.jp/blog/2024/05/09/9682737/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。