やっとネコの本の封筒を送った2009-11-10

2009-11-10 當山日出夫

学会やあれやこれやで忘れてしまっていた、ネコの本(田中貴子さん)、昨日、ようやく、返信用封筒を送った。後は、無事にとどきますように……

ところで、我が家のよいこたち(黒ネコ、複数形)であるが、冬になって寒くなって、あたたかな、ほかほかカーペットのうえで、ならんで寝ている姿ほど、「平和」を感じるときはないのである。そう、ネコというのは、「平和」を実感させてくれる生き物なのである。

しかし、いくら「平和」であるからといって、あまりにも、だらしなく、の~んびりしすぎの状態となると「平和ぼけ」に近くなる……

當山日出夫(とうやまひでお)

『群像』の特集:活版印刷の記憶2009-11-12

2009-11-12 當山日出夫

文芸誌『群像』(講談社)の2009年12月号は、「特集:活版印刷の記憶」となっている。もはや文芸誌など買わない私であるが、この特集号だけは、オンライン書店てすぐに注文して買ってしまってある。(いま、手元にある。)

次号から、オフセット印刷。活版は、今号が最後とのこと。で、確かに触ってみてみると、活版である。ただし、本文のみである。広告などは、オフセット。

まず、おどろいたのは、まだ、活版印刷を続けていたのか……ということ。いくら、文芸誌だからといって、作家のみなさんが、全員、原稿用紙に万年筆というわけではあるまいに、ワープロ入稿の原稿は、どのように処理していたのだろう。自動の文選・組版の機械というのはないわけであるし。

しかし、これも時代の流れだろう。もし、活版印刷を維持しようと思っても、その基盤がもはや絶滅している。文選・組版・印刷の技術は、かろうじて残っているかもしれない。しかし、そのもとになる活字を作る技術が、消え去ろうとしている。母型をつくることがもはやできない。その技術の現場が滅び去ろうとしている。また、文字のデザイン自体が、コンピュータ製版用のデザインに変わってきている。

活字、その一つ一つは、実は、消耗品なのである。大量の印刷の組版の活字を、もう一回、もとの棚にもどす、ということは、しない。一度、本を組んだ活字は、もとの鉛にしてしまって、新しく母型から作る。その母型が無くなったら、もう、新しい活字は作れない。

ともあれ、原稿用紙に万年筆であれ、パソコンでWordで書いたファイルであれ、日本語を書いたものにはちがいない。それで、作品のテキストが異なる、というなら、それも一つの価値観にはちがいない。しかし、それは、私には、滅び行く活版印刷=職人の手作業=高級な純文学文芸誌、という図式がどこかにあるように思えてならない。(単なる偏見か)。

電子ブックの時代、Amazonがキンドルを出すのと、時をおなじうして、活版が消え去るというのも、時代の流れである。私が読みたいのは、消えゆく活版への哀惜ではない。きたるべき、電子ブックの時代における、文芸作品のビジネスモデルの提言である。

作家が、原稿用紙に万年筆であること(これは、各人の自由である)と、本にするときに活版であるかオフセットであるか、さらには、組版データから電子ブックへの展開を考えるのか、そして、はじめから、デジタルメディアでの文学にむかうのか、いま、これこそが、考えるべきことである。

當山日出夫(とうやまひでお)

土方巽 舞踏 大解剖 4 疱瘡譚[土方巽最高傑作]全編上映2009-11-12

2009-11-12 當山日出夫

勝手に宣伝。御都合のつく方は、どうぞ。

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土方巽 舞踏 大解剖 4 疱瘡譚[土方巽最高傑作]全編上映

http://d.hatena.ne.jp/p-butoh/20091111

2009年12月2日[水]
16:30–19:30[開場 16:00]
慶應義塾大学日吉キャンパス 来往舎 シンポジウム・スペース

プログラム

〈疱瘡譚〉16 mmフィルム上映(95分) Story of Smallpox - 16 mm film showing

構成・演出・振付・主演|土方巽 ■ 出演|芦川羊子、小林嵯峨、仁村桃子、黒崎翠、吉野弘子、玉野黄市、青柳和男、和栗由紀夫、雨宮光一、佐藤皓一、ほか ■ 監督・撮影|大内田圭弥 ■ 1972年10月26日 アートシアター新宿文化 Coreographed and Performanced by Hijikata Tatsumi, Filmed by Ouchida Keiya (October 26, 1972)

トーク・セッション Round-table: Waguri Yukio - Morishita Takashi - Kosuge Hayato

和栗由紀夫(好善社 主宰)、森下隆(慶應義塾大学アート・センター 土方巽アーカイヴ)、小菅隼人(慶應義塾大学 理工学部 外国語総合教育教室)

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當山日出夫(とうやまひでお)

第15回公開シンポジウム「人文科学とデータベース」プログラム2009-11-13

2009-11-13 當山日出夫

第15回公開シンポジウム「人文科学とデータベース」の案内が来ましたので、掲載します。

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【主 催】第15回公開シンポジウム「人文科学とデータベース」実行委員会
【共 催】大学院教育改革支援プログラム
    「文化情報リテラシーを駆使する専門家の養成」
    (神戸大学大学院国際文化学研究科)
【共 催】メディア文化研究センター
    (神戸大学大学院国際文化学研究科)
【後 援】人文系データベース協議会
【開催日】2009年11月28日(土)
【会 場】神戸大学国際文化学部F棟
    (神戸市灘区鶴甲1-2-1 鶴甲第1キャンパス)
     キャンパスマップ・アクセス:
http://web.cla.kobe-u.ac.jp/static/maps.html
http://www.kobe-u.ac.jp/info/access/rokko/kokusaibunka.htm

【参加費】(論文集代含む)
     一般:1,500円、学生:500円、事前申し込み不要
【懇親会】会費:3,000円
【プログラム】

受付 10:00~

10:30~10:40 開会挨拶 実行委員長:森下淳也(神戸大学)

★ 自由論題報告

10:40~11:10 田中順子、森下淳也(神戸大学)、中島和子(トロント大学)
      「継承語教育文献データベースの構築」

11:10~11:40 永田良茂
      「日本語の起源、解明方法と数値評価」

11:40~12:10 モクタリ明子(神戸大学)、
       ニック・キャンベル(ダブリン大学)、
       田畑安希子(神戸大学)
      「表現豊かな自然発話コーパスのアクセスについて」

昼休み(12:10~13:30)

招待講演 座長:岡田浩樹(神戸大学)

13:30~14:30 久保正敏(国立民族学博物館教授)
      「国立民族学博物館におけるデジタルアーカイブズ」

Coffee Break

★ 自由論題報告

14:50~15:20 山元啓史(東京工業大学)
      「和歌解析用MeCab辞書の開発
       ―八代集解析済みコーパスによる学習―」

15:20~15:50 安藤 秀明, 秋吉 信吾, 竹内 和広(大阪電気通信大学)
      「作文指導に向けた表現データベースの構築と表現評価指標の検討」

15:50~16:20 生田敦司(大谷大学),杉山正治(立命館大学),柴田みゆき(大谷大学),齋藤晋(国際日本文化研究センター),宮下晴輝(大谷大学)
      「『古事記』学術支援データベースの構築
        ―系図表示システムにおけるデータ構造の検討―」

16:20~16:50 小沢一雅(大阪電気通信大学)        
      「古事記崩年干支についての疑念」

16:50~16:55 閉会挨拶

17:20~19:20 懇親会

【昼食に関するお断り】
神戸大学の場所は六甲山への登り口に当ります。
周りには飲食店などがございませんのでお弁当を持参の上、お越し下さい。
飲食場所とお茶の用意をさせて頂きます。

【シンポジウム事務局】
清光 英成
神戸大学大学院国際文化学研究科
〒675-8501 神戸市灘区鶴甲1-2-1
kiyomitu■kobe-u.ac.jp

【ホームページ】
http://www.osakac.ac.jp/jinbun-db/5.html
http://www2.cla.kobe-u.ac.jp/cmec/jinbunsympo2009/

【シンポジウム実行委員会】
実行委員長:森下 淳也(神戸大学)
実行委員 :岡田 浩樹(神戸大学)
       定延 利之(神戸大学)
       清光 英成(神戸大学)
       小森 政嗣(大阪電気通信大学)

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當山日出夫(とうやまひでお)

『Twitter社会論』2009-11-14

2009-11-14 當山日出夫

津田大介.『Twitter社会論』(新書y).洋泉社.2009

http://www.yosensha.co.jp/book/b50766.html

すでに、この本については、膨大なTwitterでのつぶやきがある。もちろん、ブログでの言及も。

ただ、強いて比較のうえでもちだすならば、『仕事で使える!Twitter超入門』(小川浩.青春出版社)と、読み比べるといい。実際にTwitterをつかうノウハウ本としては、(現時点では)小川浩の本がいい。たとえば、

これだけは知っておきたツィッターの5つのマナー

として、つぎの5つのことが記してある(pp.83-87)

1.職場や教室にいるときと同じくらい、フレンドリーな態度を忘れない
2.公の場所であることを意識しよう
3.対話しよう
4.話題を考えよう
5.投稿頻度にも気をつけよう

だが、あえて言えば、これは、SNS的な発想であるとも言えるかもしれない。これと比べて、今回の本『Twitter社会論』の最後(おわりに)の記述。著者は、Twitterを「P2P」と位置づけたうえで、次のように記す。

>>>>>

こうしたツィッターの本質は、ある程度フォローする人数を増やさなければ理解することができないだろう。友人中心でフォローし、その数も50くらいまでだと、既存のSNSとの違いはほとんどわからない。ツィッターの独自性が理解できるのは、知り合い以外も含めて100人以上フォローするあたりからだ。そうすると、新聞やテレビなどのメディアを見るような感覚でツィッターを楽しめるようになってくる。

そしてタイムラインの景色が変わるのが、フォロー数300~500を越えるあたりだ。ここまでフォロー数が増えると、情報の流れが速いため、「タイムライン上の情報はすべて見なければならない」といった強迫観念から解放され、後はツィッターにアクセスしたその時々の出来事や思考という、リアルタイムの情報の流れに身を委ねればいい。

(p.189)

<<<<

さて、ここで考えること……「Twitterの正しい使い方」というのはあるのだろうか(常識的レベルのことはとりあえず別にして)。

SNS的なつかかたもできるが、また、『Twitter社会論』でいうように、TL(タイムライン)に身をまかせてしまうようなつかかたもできる。そのように柔軟な利用を可能にしているのが、Twitterのアーキテクチャなのだと思う。

私は、こういう使い方をしています。我々はこう使うようにしよう。これは言えるだろう。しかし、こう使わなければならない、ということではないように思うのである。

當山日出夫(とうやまひでお)

Wikimediaカンファレンスの用意など2009-11-15

2009-11-15 當山日出夫

これから、なんだかんだと忙しい。忙しいのは常のこととしても、週末が、学会などの用事がはいるとおちついて本が読んでいられない。次の次の週の授業の用意までしておかないといけない。いくら、前年度のつかいまわしといっても、その時々の状況に応じて手を加えないといけない。あたらしく今年からというのもあるし。

まずは、Wikimediaカンファレンス2009の用意。どんな人たちがあつまるかわからない、というのは、とても不安。Wikipedia礼賛というわけにもいかないし(現状では、無理であるが)、また、全否定もできない(そのようには思わない。)

Wikipediaが、今の(日本の)人文学に問いかけるもの、というような方向で考えてみようかと思っている。基本の路線は、つぎの二つにする予定。

第一に、これは私の持論であるが、人文学の知というのは、その継承のなかにある。何かを教えているのだが、その本質は、教え方を教えている、と考えた方がいいかと思う。ただ、このあたり、近代的な制度としての学問と、東洋に伝統的な芸能世界とを、区別できないでいる、というあたり、自分ながら、うまく整理できていない。しかし、このような方向からの発想もありだろう。

第二に、Wikipediaもまた、集合知のなかの一つであるという認識。その外にある知の集合には、リアル(書籍)もあれば、WEBもある。一蓮托生、運命共同体。さらにいえば、Wikipediaの質を高めるためには、全体が向上しなければならないだろう。Wikipediaだけが、他にぬきんでて、ということはありえない。ここまでは一般論。日本の場合の個別の論でいえば、なぜ、「オタク」的項目が、かくも充実しているのか。それは、Wikipediaが、ひとつのメディアであるから、ということであろうか。メディア論としての、Wikipedia、あるいは、「百科事典」という方向のアプローチもあるにちがいない。

「こたえ」をもとめての会合ではない、と認識している。いろんな立場の人間があつまって、さらに多様な問題点を出し合うことの方が、より重要だろう。それを基盤にしないことには、次のステップはありえない。

ところで、『ニューズウィーク日本版』(2009-11-18)、特集:本と雑誌と新聞の未来。非常に刺激的である。引用したい箇所もあるが、もうすこし、整理できてからと思っている。

當山日出夫(とうやまひでお)

JADSのエル・ライブラリー見学会2009-11-16

2009-11-16 當山日出夫

アート・ドキュメンテーション学会関西地区部会の案内を掲載します。ARGでも話題になっていた、エル・ライブラリーの見学会です。

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アート・ドキュメンテーション学会関西地区部会
2009年度第2回(通算104回)研究会案内

論 題:MLA融合型図書館エル・ライブラリーについて

発表者:谷合佳代子氏(エル・ライブラリー)

日 時:2010年01月23日(土) 15:00~17:00

会 場:エル・ライブラリー TEL: 06-6947-7722

大阪市中央区北浜東3-14 エル・おおさか(府立労働センター)4階(ただし、集合場所は同建物11階、連合大阪会議室)/京阪・地下鉄谷町線、天満橋駅下車、西へ約300メートル。もしくは、京阪北浜駅下車、東へ約500メートル
http://shaunkyo.jp/

共 催:記録管理学会

申 込:氏名、所属、連絡先(メールアドレスおよび電話番号)、主催団体の会員の場合はその団体名を明記の上、下記まで、メールで連絡下さい。

田窪直規(関西地区部会長) Mail: takubo■msa.kindai.ac.jp

会 費:200円(非会員400円)

概 要:

エル・ライブラリーは労働資料に特化した専門図書館である。この図書館の特徴は、労働問題や労働運動に関する図書や雑誌のほか、労働組合の議事録など、労働運動を研究する際に重要となる文書類(アーカイブズ)や労働運動に関連する文化財までをも集めているところにある。最近、博物館(Museums)、図書館(Libraries)、文書館(Archives)の連携、融合が注目されているが、この図書館はまさにMLA融合型図書館といえ、その意味で非常に興味深い。

研究会では、エル・ライブラリー館長の谷合氏より、この図書館の概要について伺い、その後見学し、最後に質疑応答を行いたい。

なお、この図書館は、橋下府政改革により、大阪府の補助金をカットされ、それにともない大阪市の補助金をもカットされ、現在自立で運営されている。当日は、この点の話をも伺い、自治体の学術・文化政策についてもディスカッションできれば幸いである。

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當山日出夫(とうやまひでお)

NAVER:岡本真さんのインタビュー2009-11-18

2009-11-18 當山日出夫

岡本真さん(ARG)のインタビューが載っている。とりあえず紹介しておきたい。じっくり読むには時間がかかりそうなのであるが、まずは。

NAVER アドバイザリーボード
http://advisory.naver.jp/4

ざっと読んだ限りでも、ものすごく刺激的。おすすめ。

當山日出夫(とうやまひでお)

じんもんこん2009事前申し込み2009-11-19

2009-11-19 當山日出夫

今年の「じんもんこん2009」シンポジウム、すでに、事前申し込みがはじまっている。

人文科学とコンピュータシンポジウム 「じんもんこん2009」
デジタル・ヒューマニティーズの可能性
2009年12月18・19日
立命館大学 びわこ・くさつキャンパス「エポック立命21」

http://www.jinmoncom.jp/sympo2009/

http://www.ipsj.or.jp/02moshikomi/event/event-CH2009.html

さっそく申し込んだが、1ケタの番号はとれなかった。残念(^^;)

當山日出夫(とうやまひでお)