コンテナ全部開けちゃいました ~広島港編~ ― 2025-08-12
2025年8月12日 當山日出夫
コンテナ全部開けちゃいました 広島港編
このシリーズは、いろいろと面白い。
広島港から、アメリカのロサンゼルスに、お好み焼きソースが輸出されているのは、今の時代ならではのことかと思う。これも、ロサンゼルスという日系人が多くいる地域で、日本風の食文化が浸透しているからということもあるだろう。スーパーの店内で、日本語表示があるのは、それを読める人がいるからであろう。日本にやってきた観光客に、広島焼きが好まれるのは、なんとなく分かる気がする。(昔、広島で学会があったときだろうか、若い人と一緒に食べに行ったのを憶えている。)
中国の寧波から、ハロウィン用の仮装グッズが輸入されている。まあ、こういうものは、日本の業者が作るものではなくなっているということもあるだろうし、売るとして、100円ショップで売るという、流通ルートが出来ているということもあるだろう。確かに、身近な買物などで、100円ショップというのは、ただ安いから買うというところではなくなってきている。
ダイソーの倉庫は、なるほど、こういうシステムがあってこそ、100円ショップが成りたっているのかと思う。これをふくめて、日本の現在のロジスティックスはどのようになっているのか、興味のあるところである。トラック運転手のことが多くとりあげられることが多いが、港から物流倉庫、そして店舗や工場という、ものの流れの実態がどうなっているのか、これをいかに効率化・合理化できるか、ということが、これからの日本にとってお重要なことになってくるだろう。
ドイツに注射針が輸出されている。注射針は、病院にいくとお世話になる。私の場合、多くは採血検査のためであるが、その注射針を作る技術というのは、確かなものであると感じる。普通の病院などで使っている注射針は、いったいどこの製造なのだろうか。
韓国に日本から、木材を輸出して家を建てるということは、今は、そういう時代になっているのかと思う。ソウル近郊で木造一戸建てという男性が出てきていたが、子どもが二人いる。これは、おそらく、今の韓国では、かなりのお金持ちの生活ということになるだろう。
朝鮮戦争で山林が荒廃してしまい、木材を使った建築技術が育ってこなかったということは、なるほど、そういう事情もあるのかと思う。日本が、太平洋戦争・大東亜戦争で爆撃があったからといっても、それは、おもに都市部であって、山林が焼き払われたということにはなっていない。これは、考えてみれば僥倖であったということになるだろう。
韓国向けの住宅ということは、いろいろなところで日本国内向けとは違うところがあるかとも思うのだが、どうなのだろうか。
日本から木材が輸出できるようになっているというのだが、日本の林業の未来が明るいという話題は聞こえてこない。林業というと、人手不足、後継者不足、過疎高齢化、という話しばかりである。いったいどこのどういう木材が輸出されるのだろうか。これは、何か別の番組でとりあげてもらいたいテーマである。
2025年8月2日記
コンテナ全部開けちゃいました 広島港編
このシリーズは、いろいろと面白い。
広島港から、アメリカのロサンゼルスに、お好み焼きソースが輸出されているのは、今の時代ならではのことかと思う。これも、ロサンゼルスという日系人が多くいる地域で、日本風の食文化が浸透しているからということもあるだろう。スーパーの店内で、日本語表示があるのは、それを読める人がいるからであろう。日本にやってきた観光客に、広島焼きが好まれるのは、なんとなく分かる気がする。(昔、広島で学会があったときだろうか、若い人と一緒に食べに行ったのを憶えている。)
中国の寧波から、ハロウィン用の仮装グッズが輸入されている。まあ、こういうものは、日本の業者が作るものではなくなっているということもあるだろうし、売るとして、100円ショップで売るという、流通ルートが出来ているということもあるだろう。確かに、身近な買物などで、100円ショップというのは、ただ安いから買うというところではなくなってきている。
ダイソーの倉庫は、なるほど、こういうシステムがあってこそ、100円ショップが成りたっているのかと思う。これをふくめて、日本の現在のロジスティックスはどのようになっているのか、興味のあるところである。トラック運転手のことが多くとりあげられることが多いが、港から物流倉庫、そして店舗や工場という、ものの流れの実態がどうなっているのか、これをいかに効率化・合理化できるか、ということが、これからの日本にとってお重要なことになってくるだろう。
ドイツに注射針が輸出されている。注射針は、病院にいくとお世話になる。私の場合、多くは採血検査のためであるが、その注射針を作る技術というのは、確かなものであると感じる。普通の病院などで使っている注射針は、いったいどこの製造なのだろうか。
韓国に日本から、木材を輸出して家を建てるということは、今は、そういう時代になっているのかと思う。ソウル近郊で木造一戸建てという男性が出てきていたが、子どもが二人いる。これは、おそらく、今の韓国では、かなりのお金持ちの生活ということになるだろう。
朝鮮戦争で山林が荒廃してしまい、木材を使った建築技術が育ってこなかったということは、なるほど、そういう事情もあるのかと思う。日本が、太平洋戦争・大東亜戦争で爆撃があったからといっても、それは、おもに都市部であって、山林が焼き払われたということにはなっていない。これは、考えてみれば僥倖であったということになるだろう。
韓国向けの住宅ということは、いろいろなところで日本国内向けとは違うところがあるかとも思うのだが、どうなのだろうか。
日本から木材が輸出できるようになっているというのだが、日本の林業の未来が明るいという話題は聞こえてこない。林業というと、人手不足、後継者不足、過疎高齢化、という話しばかりである。いったいどこのどういう木材が輸出されるのだろうか。これは、何か別の番組でとりあげてもらいたいテーマである。
2025年8月2日記
新日本風土記「最上川」 ― 2025-08-12
2025年8月12日 當山日出夫
新日本風土記 最上川
芭蕉の句は知っているが、昭和天皇の歌は知らなかった。県民手帳があり(これも全国的には少なくなっていく傾向かと思うが)県の歌がある。それが、昭和天皇の歌を使っている。
映っていた地図を見ると、山形県という県の範囲が、ちょうど最上川にそそぐ川の源流域、つまりは、分水嶺を県の境としているということになる。
酒田の町が北前船で賑わったことはそうだろうが、今は、昔の繁栄の面影は古い倉庫群ということになるのだろう。舞子、芸子、というのは、もはや花街がなければなりたたない職業である。(京都の五花街という地域なら、それで生活できる、というか、地域全体として、なりたっている)。しかし、酒田の町で残っているといっても、本当に形骸化した形だけであることは、しかたないだろう。私などは、こういうのを無理に残さなくてもいいという気もするのだが。(それでも、外国人観光客のためのサービスであると割りきれば、いいのかもしれないが。)
水害で被災した村落を集団で移転する話しは、特に、この番組で出てきただけのことではないはずである。同じような問題を抱えている地方の村落は多くあるだろう。そのほとんどは、過疎高齢化の地域でもあるはずである。とりあえず集団移転が可能であるとしても、その先の生活……そこに住む人びとの、生業、生活のインフラ(水道などの他、教育、福祉、医療のサービス)が、維持可能かどうか、ということになるはずである。維持が不可能であるという見込みなら、かなり厳しい判断をせざるをえないが、それは、早いに越したことはないだろう。でなければ、本当に限界集落になったところに多額の税金をつかうことになり、それで、最終的にどうなるか、あまり明るい未来が展望できない。
韓国から来た女性のことが出てきていた。そういえば、農山村などで、嫁不足と言われて海外から女性を呼び寄せたことがあったのだが、このような女性たちは、その後、今の日本で、どのようにくらしているのだろうか。番組に出てきたケースは、そのなかで、うまくいった事例ということになるかと思うが、(報道などで出てきていないだけで)悲劇的な結末を迎えざるをえなかった場合も、少なくないだろうと思う。こういうことの実態調査ということは、どの程度おこなわれているのだろうか。
2025年8月5日記
新日本風土記 最上川
芭蕉の句は知っているが、昭和天皇の歌は知らなかった。県民手帳があり(これも全国的には少なくなっていく傾向かと思うが)県の歌がある。それが、昭和天皇の歌を使っている。
映っていた地図を見ると、山形県という県の範囲が、ちょうど最上川にそそぐ川の源流域、つまりは、分水嶺を県の境としているということになる。
酒田の町が北前船で賑わったことはそうだろうが、今は、昔の繁栄の面影は古い倉庫群ということになるのだろう。舞子、芸子、というのは、もはや花街がなければなりたたない職業である。(京都の五花街という地域なら、それで生活できる、というか、地域全体として、なりたっている)。しかし、酒田の町で残っているといっても、本当に形骸化した形だけであることは、しかたないだろう。私などは、こういうのを無理に残さなくてもいいという気もするのだが。(それでも、外国人観光客のためのサービスであると割りきれば、いいのかもしれないが。)
水害で被災した村落を集団で移転する話しは、特に、この番組で出てきただけのことではないはずである。同じような問題を抱えている地方の村落は多くあるだろう。そのほとんどは、過疎高齢化の地域でもあるはずである。とりあえず集団移転が可能であるとしても、その先の生活……そこに住む人びとの、生業、生活のインフラ(水道などの他、教育、福祉、医療のサービス)が、維持可能かどうか、ということになるはずである。維持が不可能であるという見込みなら、かなり厳しい判断をせざるをえないが、それは、早いに越したことはないだろう。でなければ、本当に限界集落になったところに多額の税金をつかうことになり、それで、最終的にどうなるか、あまり明るい未来が展望できない。
韓国から来た女性のことが出てきていた。そういえば、農山村などで、嫁不足と言われて海外から女性を呼び寄せたことがあったのだが、このような女性たちは、その後、今の日本で、どのようにくらしているのだろうか。番組に出てきたケースは、そのなかで、うまくいった事例ということになるかと思うが、(報道などで出てきていないだけで)悲劇的な結末を迎えざるをえなかった場合も、少なくないだろうと思う。こういうことの実態調査ということは、どの程度おこなわれているのだろうか。
2025年8月5日記
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