『私と宗教』 ― 2011-10-29
2011-10-29 當山日出夫
『私と宗教』.渡邊直樹編.平凡社新書.2011
平凡社の『宗教と現代がわかる本』に連載されていたものを、まとめて一冊にしたもの。
登場するのは、高村薫、小林よしのり、小川洋子、立花隆、荒木経惟、高橋恵子、龍村仁、細江英公、相田和弘、水木しげる
それぞれについて、インタビュー記事をまとめたもの。全体として、どう表するかは難しい。ありていな言い方になるが、やはり、現代における宗教の問題を考える上では、様々なヒントを与えてくれる本、という、ありきたりの評価になるであろうか。(しかし、その期待はうらぎらない。)
特に、明確な結論が、この本にあるというわけではない。しかし、現代日本において、かくも多様な宗教観があり得るということ・・・それも、宗教について、一般の人よりもより深く考えているであろう人々において・・・ということを実感する。
個人的な読後感としては、印象に残ったのは、高村薫、小川洋子、高橋恵子、というあたりであろうか。(いわゆる、既成の宗教ではないところにいる人であり、より自覚的という面があるせいかもしれない。)
なお、余計なことかもしれないが、立花隆の次の発言は、気になった。
ユングの「集合的無意識」について、
>>>>>
それは当然あるに決まってるんじゃないですか。だって同じ遺伝子をえんえん受け継いでいるのがわれわれ人類ですからね。基本的にわれわれはみんな同じ遺伝子を受け継いでいるわけですから、その意識部分がなんとなく共通のものを持っているのはあたりまえの話です。
<<<<<
このあたりの議論、立花隆のさらにつっこんだ意見を読んでみたい気がする。が、この人、どうやら、宗教よりも、宇宙論の方に、関心があるらしい。
當山日出夫(とうやまひでお)
『私と宗教』.渡邊直樹編.平凡社新書.2011
平凡社の『宗教と現代がわかる本』に連載されていたものを、まとめて一冊にしたもの。
登場するのは、高村薫、小林よしのり、小川洋子、立花隆、荒木経惟、高橋恵子、龍村仁、細江英公、相田和弘、水木しげる
それぞれについて、インタビュー記事をまとめたもの。全体として、どう表するかは難しい。ありていな言い方になるが、やはり、現代における宗教の問題を考える上では、様々なヒントを与えてくれる本、という、ありきたりの評価になるであろうか。(しかし、その期待はうらぎらない。)
特に、明確な結論が、この本にあるというわけではない。しかし、現代日本において、かくも多様な宗教観があり得るということ・・・それも、宗教について、一般の人よりもより深く考えているであろう人々において・・・ということを実感する。
個人的な読後感としては、印象に残ったのは、高村薫、小川洋子、高橋恵子、というあたりであろうか。(いわゆる、既成の宗教ではないところにいる人であり、より自覚的という面があるせいかもしれない。)
なお、余計なことかもしれないが、立花隆の次の発言は、気になった。
ユングの「集合的無意識」について、
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それは当然あるに決まってるんじゃないですか。だって同じ遺伝子をえんえん受け継いでいるのがわれわれ人類ですからね。基本的にわれわれはみんな同じ遺伝子を受け継いでいるわけですから、その意識部分がなんとなく共通のものを持っているのはあたりまえの話です。
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このあたりの議論、立花隆のさらにつっこんだ意見を読んでみたい気がする。が、この人、どうやら、宗教よりも、宇宙論の方に、関心があるらしい。
當山日出夫(とうやまひでお)
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