BS世界のドキュメンタリー「“チェーンソー”改革の現在地 アルゼンチン 国家縮小の陰で」2025-06-21

2025年6月21日 當山日出夫

BS世界のドキュメンタリー 「“チェーンソー”改革の現在地 アルゼンチン 国家縮小の陰で」

2024年、フィンランドの制作。

アルゼンチンについては、ほとんど知るところがない。南アメリカの国であり(場所ぐらいは分かるが)、近年になってグローバルサウスの国の一つとして存在感が増してきている国、というぐらいである。

ミレイ大統領になったときのことは、ニュースで見たと記憶しているが、実際にどのような政策をおこなっているのか、ということについて日本であまり詳しく報じられることはないかと思っている。

番組を見ていると、非常に強引な政策を断行している。極端な緊縮財政といっていいのかと思う。その結果、国家として貧困層の拡大ということがある。だが、番組でいっていた程の大改革をしていて、困っている人たちが多くいる……ということのわりには、市内の様子としては平穏であり、暴動が起こるようなこともない。(これは、そのような場面を写していないだけかもしれないが。)

タクシーの運転手の男性は、ミレイ大統領のことを支持している。少なくとも、今すぐにでも辞めて政権交代ということは望んでいない。タクシー運転手の仕事がなりたつということは、都市部においては、そこそこの人の活動があるということなのだろう。

描いていたのは都市部の人びとが多かったようだが、地方の農村部というあたりでは、いったい人びとはどう思っているのだろうか。

番組の内容として、現在のミレイ大統領のことと、過去の軍政のときのこととが、うまくつながっていないように感じる。ミレイ大統領が軍と関係があることはたしかなのだろうが、だからそれがすぐに、軍による横暴とつながることになるかというとそうでもないようである。その危険があるということにとどまっている。

2025年6月19日記

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