JADS国会図書館での研究会(3)2011-01-19

2011-01-19 當山日出夫

今回の研究会・見学会のことは、いずれ学会の『通信』にも掲載になるだろう。ここでは、個人的に印象にのこったことなどいくつか。

国立国会図書館の電子図書館構想といえば、いうまでも、長尾真館長である。ここで気をつけなければならないのは、長尾館長の意見・見解は、あくまでも、長尾館長個人の立場でのもの、いいかえれば、国立国会図書館としての公式の見解でも、方針でもない、ということである。

といって、長尾館長の見解に異論をとなえようというのではない。えてして、長尾館長の見解=国会図書館の方針、と短絡的にとらえられてしまう傾向を感じないでもない。そうではなく、国会図書館の方針は、それはそれとして、しかるべき手続きによって、きちんと決まる。(ただ、まだ、将来の明確な方針が打ち出されているとはいいがたい状況であることは確かかもしれないが。)

このこと、強く印象にのこる研究会であった。長尾館長の見解は、いろんな講演会などで、接することができる。著書・論文などもある。だから、これが、イコール、国会図書館のこれから、というわけではない。現場には、現場としての立場がある。そのことを理解しておかなければならない。

JADSの国立国会図書館関西館の見学会を、提案したのは、実は、私なのであるが……ともあれ、現在の長尾館長が在任のうちに、そして、いま進められている、大規模電子図書館プロジェクトが進行しているその最中にと思って、今回の研究会を考えてみた。

研究会の報告など、学会の『通信』に掲載になる。ただ、これも、学会員に紙媒体でおくられるもの。これを、自由に誰でもオンラインで読めるようにできないものか、いろいろ、今後の課題はあるのかもしれない。

當山日出夫(とうやまひでお)

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