『おんな城主直虎』あれこれ「女たちの挽歌」2017-07-25

2017-07-25 當山日出夫(とうやまひでお)

『おんな城主直虎』2017年7月23日、第29回「女たちの挽歌」
http://www.nhk.or.jp/naotora/story/story29/

前回は、
やまもも書斎記 2017年7月18日
『おんな城主直虎』あれこれ「死の帳面」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2017/07/18/8622787

前回は、今川の話しだったが、今回は、井伊の話し。井伊といっても、直虎が中心ではなく、虎松とその母(しの)の話し。

徳川と手を組むことになって、人質が必要になった。そこで、選ばれたのが虎松の母(しの)ということになっていた。戦国の世のならい、諸大名、国衆のなかで生き延びていくには、人質をおくるしか、生きのびるすべがない、というのも、また事実ということなのだろう。

興味深かったのは、その人質になるということを、しのが素直に受け入れていたことである。その理由は何かといえば、井伊のイエを守るためである。井伊の次の当主は、子供の虎松である。その虎松が無事に井伊のイエを継ぐためには、まず、何よりも井伊のイエが存続しなければならない。そのために、しのは人質になることを、うけいれる……ざっとこんなところであったろうか。

ドラマは、今川と武田の合戦の様相をおびてきた。このドラマで、合戦の様子を描くというこがあるのかどうか、それは、わからないが、ともかく、戦国大名たちのおもわくが交差するなかで、生き残りをかけて知謀をめぐらす中小の国衆の姿、そのエトスというものが、これからのこのドラマの主軸になるのかと思って見ている。

イエの存続こそが、まず第一であるというエトス、これは、次の世代……虎松、つまり、直政に、どのようにうけつがれることになるのであろうか。そのあたりをめぐって、直虎と虎松(直政)とのやりとりが、このドラマの後半の見どころなるのかもしれない。この観点から、母(しの)が、虎松をどのように育てているのかが、注目されるところである。花(しの)も、また、井伊のイエの存続を第一に考えている、そのための答えを探そうとしている、このことは、幼い虎松にも伝わっていたのではないだろうか。

ところで、井伊のイエの存続ということと、井伊谷という土地に対するパトリオティズム、これも、重要なポイントになるかと思う。気賀という新たな領地を手にいれたことで、このあたりがどのように描かれることになるか、次回に期待して見ることにしよう。

和尚は出てきても、もうネコが出てこなくなってしまった。ちょっと寂しい。

追記 2017-08-01
この続きは、
やまもも書斎記 2017年8月1日
『おんな城主直虎』あれこれ「潰されざる者」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2017/08/01/8636993

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