NHK「ブラタモリ」浦安と『新・青べか物語』島戸一臣2017-01-09

2017-01-09 當山日出夫

NHKの「ブラタモリ」、2017年1月8日の放送は、浦安が舞台であった。浦安には、何度か行ったことがある。ディズニーランドに行くためである。(この私でも、ここに行ったことはある。とはいえ、かなり昔のことになる。まだ東京に住んでいたころのはなし。)

ここで、書いておきたいのは、ディズニーランドのことではない。この番組を見ていて、私の脳裏に去来したある本についてである。

島戸一臣.『新・青べか物語』.朝日新聞社.1990
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002072631-00

※この本、もう朝日新聞社のHPには掲載されていないようなので、国立国会図書館「サーチ」の結果をしめしておくことにする。

このブログ「やまもも書斎記」をつくっているのは、ASAHIネットにおいてであるが、これは、昔、パソコン通信の会社であった。朝日新聞社系列。そのアサヒネットをたちあげた、最初の社長が、島戸一臣であった。(たしか社長であっていると思うが。)

ここで、気になって見てみると、ASAHIネットに今でも残っている。ただ、会員でないと見られないようであるが。

まだ、パソコン通信のアサヒネットの時代、その島戸一臣が、自ら、ネットに書き込んだ文章をもとにして本にしたのが、『新・青べか物語』。この本、まだ、私は、どこかに持っているはずである。

NHKの「ブラタモリ」でも紹介していたように、浦安の街は、戦後の高度経済成長期に埋めたてられるまでは、東京湾に面した、浅瀬のひろがる漁師町であった。その漁師町ですごした、少年時代のことを回想した作品。たしか、葦の原で遊んだことも書いてあったかと思う。

番組の中、言及はなかったが、画面のなかには「青べか物語」「山本周五郎」の文字が、店の看板として映っていた。『新・青べか物語』は、山本周五郎の作品『青べか物語』をふまえて書いている。

山本周五郎.『青べか物語』(新潮文庫).新潮社.1964 (作品の成立は、1960)
http://www.shinchosha.co.jp/book/113403/

ともあれ、テレビを見ながら、『青ベか物語』(山本周五郎)を思い出した人もいたにちがいない。しかし、その一方で『新・青べか物語』(島戸一臣)のことを思った人も少しぐらいはいたかと思う。私は、その一人である。

浦安という街は、私にとって『新・青べか物語』の思い出とともにある土地である。

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