ウチのどうぶつえん「君たちはどう泳ぐか」2025-07-03


2025年7月3日 當山日出夫

ウチのどうぶつえん 君たちはどう泳ぐか

カピバラが泳ぐということは、知らなかった。イメージとしては、冬になると温泉につかっている動物……まあ、これは、日本の動物園ならではのことかと思うが……なのだが、水のなかに入るということは、当然ながら、泳ぐこともできるはずである。

臆病なカピバラを水のなかに誘導する、飼育員さんたちの奮闘がとても面白い。

誕生日にもらったお祝いのエサでも、ニンジンばかり残すというのは、好き嫌いがはっきりしている。やはり、カピバラでもニンジンは嫌いなのかな、と思う。

イルカが泳ぐのはあたりまえであるけれど、確かに、赤ちゃんが生まれて授乳も水中ということは、そのとおりだろう。これも、その訓練をしないとできない。飼育下にあるイルカならではの、いろんな苦労と工夫がある。

ジャガーが泳ぐということも知らなかった。まあ、たいていの動物は泳ぐことができるということは、知識としては知っていることではあるが。メキシコのお祭りは、見ていると、かなり本気でやっているようだ。あぶなくないのだろうか。少しぐらいあぶなくても、それでもやるのがお祭りというものなのであるが。(日本の岸和田のだんじりだって、かなり、いや、とっても危険である。)

ジャガーの鳴き声は、迫力がある。これを、現地で、ジャングルのなかで聞いたりしたら、かなり怖いにちがいない。

2025年6月29日記

ダークサイドミステリー「2700億円!史上最大の偽札事件 大志を抱け!詐欺師わらしべ物語」2025-07-03

2025年7月3日 當山日出夫

ダークサイドミステリー 2700億円!史上最大の偽札事件 大志を抱け!詐欺師わらしべ物語

再放送である。最初は、2023年9月21日。

詐欺事件もいろいろとあると思うが、これは面白い。人を殺したということでもないし、これで、ポルトガル経済が大打撃を受けたということでもないようだ。ピカレスクとして秀逸である。

アルヴェス・レイスは、よほど運のいい男といっていいだろうか。当時(20世紀の初頭)のポルトガルでは、オックスフォード大学の卒業証書など、誰も見たことがないはずだから、偽造してしまう。

人間は、小さなウソにはだまされるが、大きなウソは信じてしまうと、ヒトラーが言ったのだが、これは、そのとおりだといわざるをえない。ヒトラーが奸知にたけていたというよりも、おそらくは、古今東西の人類の歴史をつらぬく真理といっていいだろう。

その時代のポルトガルの殖民地だったアンゴラに行って、鉄道の技術者として、これはまともな仕事をしたらしい。

アンゴラでひともうけしようとして、あるいは、困窮しているアンゴラの経済を立て直そうとして、巨額の資金を調達するのに、本物の紙幣を印刷する。このころ、ポルトガルでは、紙幣の印刷は、他国の業者に発注していたというのも、ちょっとおどろいたことである。紙幣は、自国内で作るものだと思っていたのだが、必ずしもそうではないことになる。(近代になってから、紙幣や貨幣の印刷や製造が、実際にどこの国のどんな工場で行われていたのか、これは、とても面白いことのようだ。日本の場合は、大蔵省印刷局(今の国立印刷局)や大坂造幣局が、国内でその仕事をしていたということになるだろうが。ただ、戦争中の軍票の印刷などは、どうだったのだろうか。)

本物の偽物(?)がばれたのも偶然ということになる。紙幣の印刷を発注するとき、紙幣の番号はどうなるのか、そこは確認しなかったということになるのだろうか。

こういう壮大な詐欺の話しは、とても面白い。(まあ、今の、国際政治や国際金融も、ほとんどにたりよったりであるのかとも思ってしまうのであるが。)

興味深かったことは、詐欺の話しの本筋とは関係ないが、やはりこの時代(20世紀のはじめ)であると、殖民地の開発には鉄道の敷設がまず行うことだった、ということがある。鉄道を走らせるよりも、道路を作った方が工事としては簡便であるにちがいないが、この時代の自動車の技術では、大量の物資を安定して輸送することができなかった。鉄道がまず第一であった。これは、日本でも同じある。近代になって、全国に鉄道網がつくられ、それが、今日では道路に変わった。トラック輸送が、物流のメインになっている。といって、鉄道による貨物輸送もその必用性がなくなったわけではないが。

また、近代の経済史において、中央銀行の役割、その経営、ということは、いろんな国でいろんな事情があったことになるのだろうが、経済史、経済政策史の視点から見ると、この事件は、どう見えるのだろうか。さらには、紙幣(貨幣)とは何か、という問題からも面白い事件であるにちがいない。

2025年6月26日記

ドキュメント72時間「山形 小さな動物園で」2025-07-03

2025年7月3日 當山日出夫

ドキュメント72時間 山形 小さな動物園で

人なつっこいシカだなあ、というのが印象に残る。かなり高齢みたいで、いまから野生にもどされても生きていくことは難しいだろう。もう、この動物園でくらしつづけることしかない。それを、かわいそうと思うか、人によって見方は分かれるところかもしれない。

ノスリもどうだろうか。片目が見えないということだったが、これで、野生にもどって狩りができるのだろうか。

動物園は人間の事情で作ったものではあるが、そこでしか生きることのできない動物がいて、そこを訪れる人がいるのであるならば、これはこれでいいと、私は思う。

過疎高齢化の地域だとは思うのだが、それでも、地域の人びとは元気に生きていると感じる。(そのように編集してあるということだとは思うが。)

動物に過度に感情移入して見るということは、避けるべきことだとは、ひごろから思ってはいるけれど、世の中に、このような小さな動物園があってもいいと思う。

2025年6月28日記