学会誌の投稿規定と電子化権2009-07-16

2009-07-16 當山日出夫

もう、いまどき、フロッピーディスクを日常的に利用する人は、いないだろう。でも、なぜか、JADS(アート・ドキュメンテーション学会)の学会誌の投稿規定には、そう書いてある。どうやら、かなり古く書いたものをそのまま残して使っているらしい。

このあたりも、現在の実情にあった規定に書き改めないといけない。いまなら、CD-R(または、DVD、これもいろいろ種類がある)、でなければ、電子メールで、ということになるか。

USBメモリの郵送は、可能ではあるが、まあ、常識的には、すこし危ない。

現実的には・・・電子媒体で提出のこと、詳しくは、担当の役員に連絡、ということで、臨機応変に対応するのが現実的であろうとは、個人的に思う。

それから、現在では、きちんと書いておかなければならないのが、「査読」についての規定と、「電子化権」の問題。

JADS(アート・ドキュメンテーション学会)も、できて20年。これまで、お互いにほぼ全員が顔見知り、という時代は終わった。新しい、次の世代の人たちが入ってくる。(でも、私は、できたときからの会員であるが。)それに、背景にもっている専門分野も多岐にわたるだろう。

「あえて杓子定規に規定をきめてしまう」ところと「臨機応変に対応する」ところ、この二つの面を、適宜つかいわけなければならなくなる。ここで、私として考えるのは、電子化権の問題。

あくまでも個人的意見であるが、学会発表のパワーポイントなど、学会の記録として学会のホームページで公開するという方向もあっていい。あるいは、これを、個人で公開するということもあるだろう。

これまでのような、「口頭発表」(+予稿集)、それと、紙の論文誌(学会誌)という、枠組みからはなれたところで、学術的なコミュニケーションがなりたっていく可能性がある。いや、そのような方向に、これからは、向かっていくと考えおいた方がいい。

電子的なメディアのながれのなかで、学会のホームページが孤立してとりのこされる、という事態もおこりかねない(まあ、それもいいかもしれないが)。そうではなく、学術情報流通の「ハブ」になるものとしての、学会ホームページということを考えたい。

別に、表に出なくてもいい。リンクの材料のひとつとして、みんなが使ってくれればいい。それで、会員、会員外をふくめての、コミュニケーションがさかんになればいいのである。

とはいいながら、古くつくったページをメンテナンスで見ていると、HTMLの記述で、大文字・小文字が入り乱れている。拡張子も、htmとhtmlと混じっている。なんとかならないかと思ってしまうのである。

當山日出夫(とうやまひでお)

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