人文情報学は独立するだろうか2010-07-20

2010-07-20 當山日出夫

永崎さんのコメントにこたえて。

まさに、そのとおりです。

「特に、人文情報学ということを言わないで【もデジタルデータを利用した研究を展開できる】時代が、(隣の国では)すでに来ている。このことも、はっきりと認識しておくべきであろう。」

ということです。そのことを強く実感した、先日の、国立国語研究所での研究会でした。寡聞にして、隣国(韓国)の人文情報学全般の事情については、まったく知りません。しかし、国をあげての資料のデジタル化へのとりくみなど、話しには聞くところです。いや、ことの本質はそのようなところにあるのではなく、特に、「デジタル化」とか「コンピュータ」とか言わなくても、それがあって当たり前という感覚、というべきでしょうか。

これは、類似する、(そして、研究史的には先行している)日本の方(訓点語研究)の、決定的に欠落している部分だと感じました。まあ、そうであるのには、それなりのいろんな複雑な事情があってのことですが。

しかし、自分でもまだまよっています。

・人文情報学という領域が、独立した研究分野をなす。
・いや、今後、すべての人文学の領域で、デジタルの利用は空気のようにあたりまえになっていくであろう。

さて、どっちだろうか。まだ、揺れ動く中にあるというのが正直なところです。

當山日出夫(とうやまひでお)

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