100カメ「ボクサー」2023-12-16

2023年12月16日 當山日出夫

100カメ ボクサー

これは面白かった。たしか、このボクシングジムは以前『ドキュメント72時間』で登場したことがあったと記憶するのだが、はたしてどうだろうか。

プロを目指す若者たちの生活が興味深い。多くはアルバイトをしながら練習にはげんでいる。その生活は、ランクに応じたものになってもいる。過酷ともいえる仕事(?)である。ボクサーとしての収入だけで生活していくのは、困難である。

ジムでの練習の様子、そこでどんなことばが出ているのか、面白かった。また、寮での生活の様子も興味津々である。

興味深かったのは、後楽園での試合の様子。リングの側で、セコンドがどんなことばを発しているのか、これは、テレビの中継のボクシングの試合などでは聞くことができない。そもそも、ランクの低い試合は放送されることはないのだが。

ところで、「四回戦ボーイ」ということばを憶えたのはいつのことだったろうか。若いときに、このことばを知ったのは記憶している。

若いころに見た映画のあるシーンを思い出す。若いカップルのうち女性の方が男性をデートにさそう。その行き先は、意外にもボクシングの試合だった。たぶん、後楽園だったと思う。

番組の取材、収録は半年ほど前のことになるのだろうか。ボクシングについては、まったく知識がないし、はっきり言って興味も無い生活を送ってきたのだが、これを見て、このような世界に生きている若者がいることは、なるほどこんな人びともいるのかと、面白かった。

2023年12月13日記

レギュラー番組への道「世界の団地に泊まってみたら」2023-12-16

2023年12月16日 當山日出夫

レギュラー番組への道 世界の団地に泊まってみたら

シンガポールの団地である。はっきり言って、シンガポールという国についてはよく知らない。東南アジアの諸国のなかで、小さい国ではあるが、経済的にも政治的にも、独自の立場をとっている国である、という程度のことである。その他に、NHKの「キャッチ!世界のトップニュース」で、よくシンガポールのニュースが出てくる。内容としては、かなり中国よりのものが多いと感じる。

シンガポールは、多くの民族の人びとの暮らす国である。その八割が団地に住んでいるということは知らなかった。団地というよりも、かなりの規模の街といった方がいい。中でショッピングもできれば、学校もいくつもある。

その団地で、実際にディレクターが生活してみたということである。

シンガポールがどのような国であるか(国際的にどのような政策の国であるか)ということとは別に、ともあれ、そこに実際に住んでいる人びとがどんな暮らしをしているのか知るということは、とても重要なことだと思う。この意味では、シンガポールという国のことを知るうえで、興味深い番組だったと思う。

住民の八割が団地に住んでいるということなのだが、残りの二割はどうなのだろうかということも気になる。超高級豪邸なのか、それともスラムなのか。このあたりのことが気になる。

2023年12月14日記

BSスペシャル「特攻4000人 生と死そして記憶」2023-12-16

2023年12月16日 當山日出夫

BSスペシャル 特攻4000人 生と死そして記憶

特攻ということについての私の基本的な考え方は、それを美化してもいけないし、無駄死にだったとしてもいけない。ただ、そのような事実があったことを、厳粛に受けとめて記録に残すことである。その歴史から何を考えるかは、それぞれの人びとに委ねられるべきだと思う。日本の歴史にこのようなことがあったということは、忘れてはいけないことである。

強いて私見を述べてみるならばであるが……イスラエルとパレスチナとの戦争について、グテーレス国連事務総長が、戦争にもルールがある、ということを語った。これをうけて思うこととしては、特攻という手段は、戦争のルールを逸脱していると思わざるをえない。「統帥の外道」のことばの意味をかみしめておくべきである。

この番組は、一五年以上にわたる取材によるものだという。

日本側の記録と、アメリカ側の記録を突き合わせて、特攻の一つ一つについて検証していく作業は、貴重なものである。(このようなことは、本来は防衛省の仕事なのではないかと思うのだが。)

気になったこととしては……特攻隊員が書いた遺書などを、戦後になって海軍関係者が集めて回ったという。だが、具体的にいつごろどのようにして、どのような人びとがこれにかかわったのか、それがどのような経緯で江田島に保存されることになったのか、このあたりの経緯について説明があった方がいい。あるいは、この資料(遺書など)が江田島に存在すること自体、秘密だったのか。

言うまでもないが、特攻は海軍の飛行機によるものだけではない。また、字幕では説明があったが、朝鮮半島や台湾などの出身者もいた。これらをふくめて、歴史上このようなことがあったことを、史料として残していかなければならないと思う。

2023年12月9日記