ウチのどうぶつえん「ネコ科ギャップ」2023-12-19

2023年12月19日 當山日出夫

ウチのどうぶつえん「ネコ科ギャップ」

これは再放送。

ネコ科の動物は、見ていて飽きない。(まあ、これは自分の家にネコを飼っているせいかもしれない。)

このごろは、各地の動物園で展示を工夫している。長野の動物園のライオンの展示は、興味深い。背景に山が見える、檻や柵が見えないというのは、非常に面白い。

ジャガーにわらで作ったボールを与えるというのは、面白い工夫だと思う。自然の生態に近い状態で動物が暮らしていくというのは、動物たちがよりよく生きていくために重要なことなのかと思う。(本来は野生で生きていくのが一番なのかもしれないが、動物園で生きていくということになった場合、その状況に応じてよりよい生き方ができるようにしてやるべきなのだろうと思う。)

2023年12月16日記

フロンティア「AI 究極の知能への挑戦」2023-12-19

2023年12月19日 當山日出夫

フロンティア AI 究極の知能への挑戦

ちょうど一年ほど前のことになる。ChatGPTが世の中に出てきて、話題になった。それから、AI、特に生成AIについては、いろんな本が出たり、テレビ番組で取りあげられたりしている。そのなかにあって、おそらくは最先端の研究について、多様な視点から取材したものになっているかと思う。

思うことはいくつかある。

手塚治虫の「ブラック・ジャック」のプロジェクトは、新聞でも見たし、また、NHKのHPでかなり詳しく解説されている。AIに、人間の判断として、創造性があるのか、という問いかけになるだろう。(ただ、このようなプロジェクトが可能になったということの背景としては、マンガの世界では、その世界を借りての二次創作が多く行われているということもあるのだろうが。)

AIと身体性ということについては、よく論点になることである。これについても、身体性を持ったAIが作れるかという試みがなされている。また、人間の知性そのものが、身体性を基盤として成立していることが、シミュレーションの結果で分かるらしい。

さらには、脳とコンピュータを組み合わせることによって、すぐれた学習能力を持った、(これは何と言えばいいのだろうか)ある種のシステムを作ることができる。これらの研究の最終目的としては、AGI、汎用人工知能を想定することになる。

研究の最前線については、とても興味深いことだらけである。

人工知能の研究は、人間とは何であるかを考えることになる。これは確かにそのとおりかと思う。だが、それが実現したとき、人間社会に何をもたらすことになるのか、世の中には危惧する意見がある。技術的に可能なことは実現してきたというのが、人類の歴史である。ならば、人工知能によって人間の社会や文化がどのようになっていくのか、これは改めて考えなければならない、きわめて重要な課題であると思う。

また、思うこととしては……AIをとりまく人間観のことがある。私の感じるところであるが、知能の優れたものが価値がある、このような発想が根底にあるように思えてならない。この知能への価値観が、人間とは何であるかというものの考え方とどうかかわることになるのか、これからの人類全体の重要な課題になるだろう。

知的好奇心それ自体のために研究することの価値は認めたいと思う。人間とは何か、この世界、宇宙とは何であるか、追求する価値はある。だが、同時に、その科学と技術が暴走することに歯止めも必要になる。それは、人間にとって何の意味があるのか、人間の幸福とは何か、これらのことについても考えなければならない。文化、宗教、魂、霊、そして神……このようなことについても、同時に考えることが重要であると私は思っている。このようなことについて考えなくてもいいとするのは、人間の傲慢である。

2023年12月15日記