墨筆精神2011-02-04

2011-02-04 當山日出夫

昨日、思い切って、京都まで行ってきた。京都国立博物館まで。「墨筆精神」の展覧会を見るためである。

『玉篇』『漢書』『王勃集』『蘭亭序』(詳細な作品名は略す)など、どれも逸品ぞろいである。基本となっているのは、朝日新聞の上野理一のコレクションである。

月並みな言い方であるが、久々の目の保養。

なお、展覧会として面白いのは、参考として展示されている、内藤湖南などの手紙類もあったこと。

ディスプレイとキーボードにマウス。筆墨とは、かけはなれた生活になってしまっているが、その精神の一脈だけは、なんとかうけついでいきたいものであると願うのである。

なお、解説図録もよくできている。最近のこのての展覧会の図録は、訓点についてまで言及するようになってきた。これも、時代の流れかとも思うが。

當山日出夫(とうやまひでお)