ツユクサ2017-08-02

2017-08-02 當山日出夫(とうやまひでお)

水曜日なので、花の写真。今日は、ツユクサである。以前にくらべると少なくなったようだが、それでも我が家のまわりで目にすることができる。

日本国語大辞典(ジャパンナレッジ)を見ると、初出例は、『宇津保物語』、それから、『枕草子』にもある。平安時代から、「つゆくさ」の語はあったことがわかる。

『枕草子』の用例は、

「見るにことなることなきものの文字に書きてことごとしきもの、いちご。つゆくさ。水ふぶき」

とある。実際に見てみるとどうということはないが、文字で書くとたいそうなものに感じるということらしい。しかし、現代の我々の感性からすれば、ツユクサは、「つゆくさ」「露草」の語形がいちばんしっくりくる。栽培して愛でるというものではないかもしれないが、道ばたに咲いていると、ふと目がとまる花である。

季語としては、秋とのことだが、私の感覚としては、夏を代表する草花の一つである。

ツユクサ

ツユクサ


ツユクサ

Nikon  D7500
AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4 E ED VR
AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8 G