『西郷どん』あれこれ「運の強き姫君」2018-03-27

2018-03-27 當山日出夫(とうやまひでお)

『西郷どん』2018年3月25日、第12回「運の強き姫君」
https://www.nhk.or.jp/segodon/story/12/

前回は、
やまもも書斎記 2018年3月20日
『西郷どん』あれこれ「斉彬暗殺」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/03/20/8807103

前回は、斉彬がメインだったが、今回は篤姫の一件。

幾島の奔走と策略(といっていいだろうか)によって、篤姫はどうにか無事に、大奥にはいることになった。それにいたる、西郷のはたらき、また、篤姫の覚悟が、この回の見どころといったところか。

幾島(南野陽子)は、ちょっと目立ちすぎという演出であったが、これぐらいでないと、篤姫の大奥入りはかなわなかったということなのであろう。

そして、安政の大地震。西郷は、かろうじて篤姫をたすけることができた。そのとき、篤姫の本心……本当ならば、大奥になどとつぎたくはない、薩摩の姫であることもやめにしてしまいたい……が、こぼれる。だが、その後、気丈にも篤姫はたちなおって、薩摩の姫として大奥にはいる決心を示す。

たぶん、篤姫と西郷とのかかわりはドラマとしてのフィクションということなのであろうが、これはこれで面白い展開になってたと思う。

それにしても、篤姫の婚儀をめぐっての、西郷と幾島の動きは、滑稽でもあった。あんなことで、よく姫の婚儀がきまったかと思うのだが、まあ、これはこれで、楽しんで見ていればいいのだろう。それにしても、西郷は、不器用である。どうも、裏方での接待や情報収集ということこには向いていないと感じさせる。これが、幕末の動乱のなかで権謀術数うずまく時代の激変を生き抜くことになる、はて、そのあたりをどのようにこれから描くことになるのだろうか。

この回、特に篤姫のつかっていたことばについては、興味深い点があったが、このことは改めて考えることにしたい。

追記 2018-04-10
この続きは、
やまもも書斎記 2018年4月10日
『西郷どん』あれこれ「変わらない友」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/04/10/8822850