『半分、青い。』あれこれ「すがりたい!」2018-07-15

2018-07-15 當山日出夫(とうやまひでお)

『半分、青い。』第15週「すがりたい!」
https://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/story/week_15.html

前回は、
やまもも書斎記 2018年7月8日
『半分、青い。』あれこれ「羽ばたきたい!」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/07/08/8911562

この週も急展開の週であった。鈴愛は、結婚することになる。

結婚するのはいいとしても、よくわからないのが、その動機、というか、気持ち。まあ、好きになってしまったといえば、それまでなのであるけれど。だが、それにしても急展開である。

ドラマとしては、この急な二人……鈴愛と涼次……の気持ちを、どのように説得力を持って描けているか、このところが見どころだったと思う。確かに急な展開ではあるが、さして不自然な感じはしなかった。

百円ショップで、繁忙期にアルバイトでやってきた若い男性と、恋におちる。それをもっとも印象的に表現していたのが、雨の中のダンスシーンである。雨が降る中で抱擁して、二人は、気持ちをたしかめあうことになる。この雨のシーンが、この週の一番の見どころ、中心となるとこであったと思う。雨のシーンによって、あまりにも急な展開の二人の接近が、自然なものに感じられる。このあたりは、このドラマの脚本の巧さなのであると感じる。

それにしても、岐阜の鈴愛の家のあわてぶりが、定番とでもいうべきもので、これはこれで巧く作ってあると感じさせる。弟の草太の結婚話もからんできているようだが、これが、この先、どう影響してくるのか、気になるところでもある。

ところで、亡くなった涼次の母親……三姉妹の長女……の名前が、繭子であった。「ま」ではじまる。つまり、この四姉妹は、「まみむめ」の順で名前がついていることになる。となると、鈴愛と涼次に子ども(女の子)ができると「も」ではじまるのか。いや、これは余計な心配か。

次週は、秋風羽織も登場するようである。たのしみに見ることにしよう。それから、監督の次回作『追憶のかたつむり2』は、無事にできるのだろうか。これも気になるところである。

追記 2018-07-22
この続きは、
やまもも書斎記 2018年7月22日
『半分、青い。』あれこれ「抱きしめたい!」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/07/22/8923031