『半分、青い。』あれこれ「抱きしめたい!」2018-07-22

2018-07-22 當山日出夫(とうやまひでお)

『半分、青い』第16週「抱きしめたい!」
https://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/story/week_16.html

前回は、
やまもも書斎記 2018年7月15日
『半分、青い。』あれこれ「すがりたい!」

この週のみどころは、鈴愛の結婚、ダメな涼次、したたかな(あるいは変な)三人のおばたち、であろうか。

第一に、鈴愛の結婚。鈴愛は、結婚式をあげる。が、その式のときに、こけてしまう。その様子を撮影していたのが、元住吉監督であった。監督が、鈴愛たちに贈ったビデオのメッセージ、これまでの主な登場人物が出ていた。これは、アドリブでの撮影だったらしいが、登場した全員が、なるほどということばを残していた。

その鈴愛の結婚があって、新居のための資金を、涼次は映画制作費(『追憶のかたつむり2』)につぎこんでしまう。これも、時代的背景としては、スポンサー企業がITバブル崩壊で手を引いてしまったから、ということでいたしかたなかったのかもしれない。しかし、鈴愛の夢であった、ピンクのマンションに住むことは不可能になった。

第二に、ダメな涼次。ピンクのマンションを諦める代わりに、涼次が用意ししたのは、実家の離れ、というか元は物置であった家、というよりも、バラックと言った方がいいかもしれない。そこで、鈴愛と涼次の新婚生活が始まる。

涼次は、撮影の合間に、監督と飲んで酔って帰ってくる。その二人に、鈴愛は、バケツで水をかける。

第三に、おばたち。三人のおばさん……光江、麦、めあり……この三人が、それぞれ個性的(よく言えばであるが)で、面白い。なぜか、三人そろっての食事のシーンが多いような気がするが、その食事の時の会話が、三者三様でコミカルである。

以上の三つの観点が、この週のみどころかなと思って見ていた。

そして、最後に、土曜日、鈴愛は、自由について語っていたのが印象的である。漫画家をやっていたときは、白紙に自由に物語を書くことができた(ただ、それも秋風の配慮があってのことらしいが)。しかし、フランチャイズ店の大納言では、商品の仕入れから配置まで店の自由にはならない。

鈴愛は、これからふたたび自由をもとめて生きていくことを予感させる終わり方であった。それは、どのような自由であるのかは分からない。しかし、フランチャイズ店の店員で終わることはないのであろう。これからの鈴愛の自由な生き方に期待して見ることにしよう。

追記 2018-07-29
この続きは、
やまもも書斎記 2018年7月29日
『半分、青い。』あれこれ「支えたい!」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/07/29/8927619

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