第30回「東洋学へのコンピュータ利用」に行ってきた2019-03-14

2019-03-14 當山日出夫(とうやまひでお)

東洋学へのコンピュータ利用

2019年3月8日は、京都大学で恒例の「東洋学へのコンピュータ利用」の第30回のセミナーがあったので行ってきた。

今回は、発表件数が少なく、午後からだった。昼前に家を出て駅まで送ってもらう。近鉄と京阪をのりついで、出町柳まで。途中、昼食をすませて会場の人文科学研究所に行った。

東洋学へのコンピュータ利用第30回研究セミナー
http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/seminars/oricom/2019.html

今回も文字の発表が多かった。それから、前回に引き続き図書館学の発表もあった。

文字についていえば、今は、ユニコードで文字(漢字)が増えすぎていると言ってもよいのかもしれない。しかし、それでも、特定の文献……古典籍、古辞書など……をコンピュータでとりあつかうためには、足りない文字がある。それをどうするか、これからの課題である。ユニコードに提案するというのが、本筋なのであろうが、そのためには、その文字の必要性、それから、確固たる典拠の説明、これをどうしていくか、考えなくてはならないことが多くあるように感じた。

そして、そもそも「文字」(漢字)というものを、どのように定義するのか、これもまた根本的なところから問いなおされなければいけない問題でもある。

質疑応答もかなり活発で、充実した研究会であった。

終わって、だいたいいつものようなメンバーで、百万遍近くのお店で懇親会。いろいろと話しをして……しかし、何を話したのが憶えていないが……比較的早めに終わって帰ることにした。家に帰ったら、10時ごろになっていた。

次回は、変則的に、7月26日に、東京の立川の国立国語研究所で開催である。