『ARG』314号:研究会で何が語られたか知りたい2008-03-17

2008/03/17 當山日出夫

ここで、あえて苦言を呈するが、立命館GCOE(日本文化デジタル・ヒューマニティーズ拠点)では、毎週火曜日に開催の火曜セミナーについては、専用のブログで、その経過を報告し、また、その場に参加できなかった人、発言できなかった人が、後から議論を発展できるように……という方針でいる。だが、実際は、な~んとなく、とどこおってしまっている感じ……

と、このように記すのは、ARG314で紹介、また、ブログ版でも紹介の

東京大学大学院情報学環ベネッセ先端教育技術学講座(BEAT)による公開研究会「BEAT Seminar」

があるからだ。

http://d.hatena.ne.jp/arg/20080316/1205643799

実際に、東大のベネッセの講座にアクセスしてみると、実に詳細に、研究会の様子が記録されている。

BEAT Seminar

http://www.beatiii.jp/seminar/

たしかにこれだけのHPのコンテンツを整理するのは、人間の手間暇がかかる。しかし、研究会を開催するとき、そこで話しをするだけ、話しを聞くだけではなく、そこでの内容を整理して公開し共有すること、この次のステップに非常に大きな意味があると思う。

このようなコンテンツを作るのは大変な手間だが、研究会の成果を、飛躍的に向上させることができる。つまり、コンテンツ作成者=開催者・発表者、にとって、より大きな意義がある。つまり、勉強になる。

このようなことは、私のような者でも、自分の出た研究会については、可能な限り自分の理解したことを整理して、このブログで書いている、その経験から分かる。話しっぱなし、聞きっぱなしでは、もったいない。せっかく時間を使って、研究会に出たり、話しを聞いたりしたのなら、そこで得た知見から、さらなる高みへとのぼることができる、そうすべきであろう。それには、時間がかかることもあるが、むしろ、意識の持ち方の問題かもしれない。

東大のベネッセ講座で出来ていることが、他の研究機関や学会などで出来ないはずはない。あるいは、東大のベネッセ講座が、このことを、実践的にやって見せてくれているということなのかもしれない。ただ手間暇の問題ではなく、意識の問題として、とらえるかどうかだろう。

當山日出夫(とうやまひでお)

追記

『女は何を欲望するか?』(内田樹、角川書店)が、まだ読み終わらない。それに、『日本の愛国心』(佐伯啓思、NTT出版)や、『写真空間』(1)(青弓社)なども、つんだまま。

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