カリン2020-05-06

2020-05-06 當山日出夫(とうやまひでお)

水曜日は花の写真の日。今日はカリンである。

前回は、
やまもも書斎記 2020年4月29日
木蓮
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/04/29/9240532

学生のころ、しばらく板橋に住んでいたことがある。大学のある三田からだと、都営地下鉄の三田線で一本である。途中に神保町の駅もある。

三田線は、巣鴨で山手線と乗り換えることになる。巣鴨の駅ではよく乗り降りしたものである。そのころはそんなに有名ではなかったと思うが、とげぬき地蔵の商店街にも何度か足をはこんだことがある。

そこで、カリンの実を売っているのを目にしたのを記憶している。今では、どうなっているだろうか。が、そのころは、特に気にすることもなく、カリンの実を店で売っているのを見ていた。その後、何かのおり、東京で売られているカリンの実のかなりの部分が、巣鴨で売られているというようなことを書いた記事を、新聞か雑誌かで目にしたことがある。そういえば、普通のスーパーなどでは、カリンの実を目にすることはあまりなかったように思う。(これも、今ではどうなっているか知らないのだが。)

ともあれ、カリン、その実というのは、学生のころ、目にして記憶に残っている。そのカリンの木が我が家にもある。実のなるときは、気をつけているようにしている。

今日、掲載しておくのは、そのカリンの花である。先月のうちに写しておいたものである。

日本国語大辞典(ジャパンナレッジ)を見る。

バラ科の落葉高木。中国原産で、日本へは古くから渡来し、庭園などに栽植される。

とあり、さらに説明がある。用例は、古いもので、俳諧・増山の井(1663)からある。近世になってから、この語が見えるようだ。

『言海』にもある。

くゎりん 名 〔木理、花櫚(クワリン)ニ似タレバ轉呼ス〕 喬木ノ名、高サ一二丈、幹ノ皮、一二寸毎ニ、鱗ノ如ク落チテ、痕(アト)美シ、葉ハ林檎ニ似テ長大ニシテ、細カキ刻ミアリ、質堅ク、互生ス、春ノ末、五瓣ノ淡紅花ヲ開ク、實ハ、秋、熟ス、まくはうりニ似テ小ク、末、廣ク、香氣多シ、蜜ニ漬ケテ菓トス、木理、密ニ、淡紅色ニシテ、花櫚(クワリン)ニ似タレドモ、質、ヤハラカニシテ、磨ギテ光無シ。 榠樝

カリン

カリン

カリン

カリン

カリン

Nikon D500
TAMRON SP AF 180mm F/3.5 Di MACRO 1:1

2020年5月5日記

追記 2020-05-13
この続きは、
やまもも書斎記 2020年5月13日
オオイヌノフグリ
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/05/13/9246088

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