『おかえりモネ』あれこれ「みーちゃんとカキ」2021-06-13

2021-06-13 當山日出夫(とうやまひでお)

『おかえりモネ』第4週「みーちゃんとカキ」
https://www.nhk.or.jp/okaerimone/story/week_04.html

前回は、
やまもも書斎記 2021年6月6日
『おかえりモネ』あれこれ「故郷の海へ」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/06/06/9385066

この週の見どころとしては、次の三点ぐらいだろうか。

第一に、親と子の家族の物語。

この週で、様々な親と子の物語が展開されていた。

百音の妹の未知と家族。牡蠣の地場採苗をこころみる未知と、それを今は無理だと現実的に考える大人たち。だが、未知は、本気で牡蠣養殖の未来のことを思っている。

三生と父親。自分の寺をつぎたくないという。だが、それも、ちょっと気持ちが変わってきたようだ。盆船の行事、それから、百音の父親の耕治との関係のなかで、とにかく仙台の大学にはもどることになった。

りょうちんと父親。高校を出て漁師になったりょうちんであるが、その父親はのんだくれている。だが、それも震災ということを考えると、無理からぬことかもしれない。

第二に、牡蠣の養殖のこと。

未知は、種ガキを自分のところで育てる地場採苗に挑戦している。これは、震災で被害をうけた、地元の養殖業のことを思えばこそである。

だが、現実的に、今の永浦家の事情では、その実現は難しい。しかし、未知はあきらめない。

また、牡蠣の養殖ということで、山と海とはつながっていることが印象的に描かれていた。

第三に、震災のこと。

このドラマの現在の時点は、二〇一四年である。震災から三年後という設定。その震災のとき、どこでどういう体験をしたのか、それが、気仙沼で暮らす人びとの生活に影をおとしている。百音と未知との間にも、この点では、一致をみないところがある。

また、りょうちんの父親も、震災をきっかけにして漁師を止めざるをえなくなったようだ。いまだに仮設住宅暮らしである。その詳細は描写されてはいないが、ここにも震災の影響が及んでいることが想像される。

以上の三点ぐらいが、この週の見どころであろうか。

夏の盆……祖母の初盆……のために故郷に帰ってきた百音であるが、そこで、家族や友人と再会して、いろいろと思うことがあったようだ。次週からは、また、山に舞台がもどるらしい。また、百音は、いよいよ気象予報士をめざすことになるのかとも思う。次週の展開を楽しみに見ることにしよう。

2021年6月12日記

追記 2021年6月20日
この続きは、
やまもも書斎記 2021年6月20日
『おかえりモネ』あれこれ「勉強はじめました」
https://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/06/20/9389704

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