査読2009-06-19

2009/06/19 當山日出夫

研究分野によるのだろうが、「査読」という制度は、そろそろ考え直すときかもしれない。はっきりいって、今では、論文の内容よりも、「査読」つきであるかどうか、だけで、世の中で流通してしまう。

その一方で、大量の「新書本」の新刊。もう、読み切れない(買うのも無理)。

といようなことを考えるのが、まさに、知の欺瞞、ということになるのか。

かたつむりは電子図書館の夢をみるか
機械生成した意味をなさない論文を受理したオープンアクセス雑誌。目的は掲載料収入?

http://d.hatena.ne.jp/min2-fly/20090613/1244915185

むかしは「査読」なんかなかったし、だからこそ、というようなことを、『文明論之概略』の廉価版が出たので読みながら思っている。もし、本当に「査読」したら、今は、どう評価されるか。ギゾーにバックルの論を「援用した」、ということになるか、どうか。これもまた時代の流れ。今がいい時代かどうか、わからない。

當山日出夫(とうやまひでお)

千年保存のデータ2009-06-19

2009/06/19 當山日出夫

NIKKEI NET
映像や文書「1000年保存できる」方法 慶大やシャープなど
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20090615AT2G1400215062009.html

この件、渋沢財団のブログ:「情報の扉の、そのまた向こう」で知った。
http://d.hatena.ne.jp/tobira/20090619

まだ、実験段階である。しかし、次のことは重要。

今のデジタルメディアは、せいぜい、30年の寿命(DVDなど)。やや長いものとして、MOがあるが、今は、あまり使われなくなった。

とりあえず、30年もたせるシステム(コピーの継続)を構築。その間に、より長期保存の技術開発、ということになるだろう。

デジタル記録の保存については、両面から考える必要がある。

當山日出夫(とうやまひでお)