BSスペシャル「市民が見たイラン」 ― 2026-07-07
2026年7月7日 當山日出夫
BSスペシャル「市民が見たイラン」
イランでの戦闘は、なんとか終息のめどがついた、ということなのだろう。こういう番組で、イランの普通の人びとの、(一部であるとはいえ)その日常的な気持ちを表現した番組というのは、めずらしい。
ただ、出てきていた人には、かなりかたよりがあるとは感じる。テヘランに住む、どちらかといえば、中産階級の人で、教育があって、仕事がある、ということになる。また、女性が多く登場しているように構成したということも感じる。
番組で出てきたことが、現代のイランの普通の人びとの意見をそのまま代表するものだとは、私は思わない。むしろ、こういう立場の人が、こういう意見を述べても、それを日本のテレビで放送できる、という状況になっている……ということを感じる。
イランという国は、イスラムの国というイメージが強いのだが、多言語、多民族、多宗教の国という面もあると思っている。歴史的経緯をふくめて、こういうことの詳細は、イランの専門家の解説がほしい。
イラン国内での反政府の意見を取材できるようになった、ということはたしかなことだろう。
イランにやってきているアフガニスタンからの移民(といっていいのだろうか)は、かわいそうという気持ちににはなるのだが、これは、現代のイランという国のなりたちや産業ともかかわることだろうし、そう簡単には解決できることではないかと思える。
イランに仕事をもとめてやってくる人がいる一方で、イランから外国に仕事などのために出て行く人もいる。オーストラリアには、かなりの数の人が行っているらしいが、これは、出稼ぎ労働ということでいいのだろうか。
そういえば、今からかなり昔のことになるが、イランから、かなりの人が日本にやってきていて、これが社会問題であったこともあったと思い出す。
オーストラリアからイランに帰ってくる航空券を得るのに、イラン国内で借金をするということだったが、物価とか、賃金を考えると、オーストラリアで働いて稼いだ方が合理的と思えるのだが、どうなのだろうか。
借金をするのに、昔かしたお金があるから返してください、というのは、ちょっと日本の金銭感覚と違うのかと感じたところである。
それにしても、出てくるお金の数え方を見ると、とんでもないインフレである。(第一次大戦後のドイツほどではないかとも思えるが。)
どうでもいいことかもしれないが、番組で使ってあった映像資料の出典として、新華社のものがあった。現在、新華社は、世界にどれぐらいの取材網を持っていて、どういう取材をしているのだろうか。これはこれで、非常に気になるところでもあった。
2026年7月3日記
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