「市民が見たウクライナ侵攻2023 総集編」2024-01-03

2024年1月3日 當山日出夫

BSスペシャル 市民が見たウクライナ侵攻2023 総集編

戦争をどう伝えるかというのは、古くて新しい問題である。そのときの社会の価値観、また、記録、伝達のメディアの技術も大きく影響する。

ウクライナの戦争については、始まってから二年近くになろうとしている。日本の報道は、ウクライナよりである。戦争が始まってしばらくのころは、ロシアの人びとのこと、反戦運動のことなど伝えられていたが、今ではロシアのことはほとんどニュースにならない。プーチン大統領をめぐる話題が時々でるぐらいである。

ともあれ、戦争の災禍をこうむるのは一般市民である。普通の人びとの視点から戦争のことを伝えている。

技術の問題について思うことは、現在では、戦場の戦闘の様子をリアルタイムで伝えることが可能になっている。だが、その一方で、普通の市民の暮らしを、生活に密着して記録することも可能になってきている。この場合、後者の方が、戦争と人びとの生活感覚を、より細やかに伝えることができると言っていいだろうか。いわゆる銃後のことが、日常の生活感覚とともに記録できるようになったというのも、根治の技術があってのことだろう。それがまた、残りテレビで放送されることによって、人びとの生活感覚も影響をこうむることになる。

新しいメディアの時代の戦争だということを感じる。これは、ウクライナのことに限らず、パレスチナについても思うことであるが。

2023年12月30日記

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