BS世界のドキュメンタリー「追跡ペガサススマホに潜むスパイ」2024-01-04

2024年1月4日 當山日出夫

BS世界のドキュメンタリー 追跡ペガサススマホに潜むスパイ

iPhoneが世の中に登場したのは、二〇〇七年である。まだ二〇年たっていない。スマートフォンの登場は、確かに世界を変えたといってよい。

ペガサスとは、スマートフォンに侵入するスパイウエア。これがあると、通信などすべて知られてしまう。イスラエルの企業が開発して、世界に販売している。

ペガサスが報じられたとき、日本ではどうだったろうか。私は憶えていない。

見て思うことはいくつかある。

NSOのような企業が存在することは、ごく当たり前のことだと思う。だが、これはそれを容認することではない。技術的に可能なことは、なんとかしてやりとげるというのが、人間というものだと思っている。たとえそれがいかに倫理的に問題があることだとしても。

さらに次のNSOのような企業が出てくることは、確かなことであろう。イスラエルにおいてかもしれないし、アメリカかもしれない。あるいは、中国かもしれない。

NSOの顧客であった国で起こった事件が出てきていた。そのいくつかは、ニュースで見たかと憶えている。サウジアラビアのカショギ暗殺の件は、記憶に新しい。NSOの顧客であった国は、独裁国家である。サウジアラビア、UAE、メキシコ、アゼルバイジャン、モロッコ……。ペガサスを使っていた国の事情について、日本でどれほど知られているだろうか。

この番組では、東アジアの国のことは出てきていなかったが、どうなのだろうかと思う。特に中国など私の認識では『1984』的国家と言ってもいい。イスラエルの企業に頼らなくても、すでに国内のスマートフォンは監視できているということなのかとも思うが、どうだろうか。

大事なことは、盗聴器のないところで直接会って話しをするという時代であることになるだろうか。少なくとも、スマートフォン、電話、郵便などは、傍受される可能性がある。

番組の趣旨とは関係ないことだが、EU議会の様子が興味深い。編集された映像によるのだが、質問が的確である。これが日本の記者会見だと、記者の演説から始まるというような事例が多い。質問する側の資質、能力というようなものを感じてしまう。

2024年1月1日記

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
このブログの名称の平仮名4文字を記入してください。

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://yamamomo.asablo.jp/blog/2024/01/04/9648190/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。