映像の世紀バタフライエフェクト「激動 アジアの隣人たち 台湾 130年の傷痕」 ― 2025-07-04
2025年7月4日 當山日出夫
映像の世紀バタフライエフェクト 激動 アジアの隣人たち 台湾 130年の傷痕
台湾については、個人的には、まったくの感傷なしに思うことができない。大学生のころ、キャンパスには台湾からの留学生が幾人かいた。その人たちのことを、どうしても思ってしまう。
NHKで台湾の歴史のことを、このような形で大きくとりあつかうということは、珍しいことかと思う。今の台湾の政治や経済のことは大きくニュースになる。あるいは、昔の日本の統治時代のことが、否定的なニュアンスで語られることがある。
国共内戦で敗れた蒋介石がやってきて(外省人)、台湾にもとからいた人びと(本省人)を、暴力的に支配した……ということが、はっきりと語られたということは、希なことかと思う。また、近年になって、その蒋介石の銅像が撤去されているということは、これは、日本では大きく報道されることはなかったかと思っている。
台湾のことは、総統選挙のたびには大きく報道されるのだが、普段は、あまりニュースになることがない。まあ、これは、中国に遠慮してということもあるのかもしれないとは思うが。
国連の代表が、台湾に代わって中国になったときのことは覚えている。国連の議場を去る台湾の代表の姿を見て、かつて、国際連盟を脱退したときの松岡洋右の姿を思った人は、かなりいたのではなかったろうか。
もし、中国が台湾を自国領として、この地域には高度な自治を約束する、一国二制度をおこなう……などということは、とても信じられないことなので(香港やチベットのことなどを思ってみれば)、台湾としては、今のままの現状維持路線で、経済的な存在感を強めていく方向しかないのかと思う。
ハイブリッド戦争、認知戦、情報戦、という視点から見れば、常に、中国と台湾は戦争状態にある。無論、日本もそのなかにふくまれる。ただ、実際に、ミサイルが飛び交うような状態にならないように、なんとかこらえているだけのことだと、私は思っている。
ところで、TSMCの半導体は、中国のEVにどれぐらい使われているのだろうか。別に、秘密にするようなことではないと思うのだが。(危惧としては、中国のEV産業がこけると、台湾の半導体産業にも影響があるだろう、ということである。)
2025年7月3日記
映像の世紀バタフライエフェクト 激動 アジアの隣人たち 台湾 130年の傷痕
台湾については、個人的には、まったくの感傷なしに思うことができない。大学生のころ、キャンパスには台湾からの留学生が幾人かいた。その人たちのことを、どうしても思ってしまう。
NHKで台湾の歴史のことを、このような形で大きくとりあつかうということは、珍しいことかと思う。今の台湾の政治や経済のことは大きくニュースになる。あるいは、昔の日本の統治時代のことが、否定的なニュアンスで語られることがある。
国共内戦で敗れた蒋介石がやってきて(外省人)、台湾にもとからいた人びと(本省人)を、暴力的に支配した……ということが、はっきりと語られたということは、希なことかと思う。また、近年になって、その蒋介石の銅像が撤去されているということは、これは、日本では大きく報道されることはなかったかと思っている。
台湾のことは、総統選挙のたびには大きく報道されるのだが、普段は、あまりニュースになることがない。まあ、これは、中国に遠慮してということもあるのかもしれないとは思うが。
国連の代表が、台湾に代わって中国になったときのことは覚えている。国連の議場を去る台湾の代表の姿を見て、かつて、国際連盟を脱退したときの松岡洋右の姿を思った人は、かなりいたのではなかったろうか。
もし、中国が台湾を自国領として、この地域には高度な自治を約束する、一国二制度をおこなう……などということは、とても信じられないことなので(香港やチベットのことなどを思ってみれば)、台湾としては、今のままの現状維持路線で、経済的な存在感を強めていく方向しかないのかと思う。
ハイブリッド戦争、認知戦、情報戦、という視点から見れば、常に、中国と台湾は戦争状態にある。無論、日本もそのなかにふくまれる。ただ、実際に、ミサイルが飛び交うような状態にならないように、なんとかこらえているだけのことだと、私は思っている。
ところで、TSMCの半導体は、中国のEVにどれぐらい使われているのだろうか。別に、秘密にするようなことではないと思うのだが。(危惧としては、中国のEV産業がこけると、台湾の半導体産業にも影響があるだろう、ということである。)
2025年7月3日記
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