SBMは信用できるか2009-05-26

2009/05/26 當山日出夫

「ARG」376での、郡山女子大学の件とも関連するが、SBMについて思うことをすこし。

このブログ(やまもも書斎記)とは別に、「はてな」の方に「明窓浄机」の名称で、こちらは、文字のことを書くことを専門にしてブログをつくってある。そのこともあって、文字関係のブログはかなり見る。

そうすると、おおむね極端にわかれる。あるいは、そのような傾向にむかいつつあるように感じる。


本当に論点のわかっている専門家が、コメントやトラックバックをつける。あるいは、SBMをつける。比較的少数。しかし、内容は、非常に深いものになる。


ともかく興味があれば、SBMをつける。この場合、膨大な数になる。

最近の事例でいえば、「新常用漢字表(仮称)」で「しょうがいしゃ」をどう表記するかの問題。「障害」「障碍」「障がい」。この問題についての中心は、おがたさんの「もじのなまえ」

http://d.hatena.ne.jp/ogwata/20090517

議論は、非常に活発(あるいは、泥沼的になったともいえなくもないが)。しかし、SBMの数は少ない。

しかし、「絵文字」についてのテーマになると、多い。

http://d.hatena.ne.jp/ogwata/20081127

さらに、こここで言及の、CNETの「絵文字が開いてしまった「パンドラの箱」には、600をこえる、SBMがついている。

http://japan.cnet.com/column/pers/media/story/0,2000058034,20389042,00.htm

SBMの数というのは、そこに書かれたた文章の質を保証するであろうか。(なお、この件の場合、おがたさんお記事は信頼度がたかいものである。)

それから、特に「はてな」のSBMを見ていて、感じることであるが、ブログへのコメント機能(匿名)でもなく、トラックバックでもなく、SBMでのごく短いコメントを書いてしまうという例が多い。

これはこれでいいのかもしれないが、「タグ」を共有することによって、情報の流通・共有をはかり、集合知へと向かう、この方向からすると、別の方に向かっていってしまっているように思えてならない。

こうなってくると、SBMの機能としては、その記事であつかわれているテーマへの「人気投票」でしかないように思える。ここから先にあるのは、「集合知」であろうか、それとも「衆愚」であろうか。

そして、先に投稿した記事に書いたように、SBMがつけられるのは、WEB上にある情報についてのみ。そこにいたらない、暗黙の部分については、何もそこから見出すことはできない。

當山日出夫(とうやまひでお)

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