「経済バックヤード」2025-01-03

2025年1月3日 當山日出夫

経済バックヤード

私は経済のことは関心も知識もない。たまたまテレビの番組表で見つけたので録画しておいて見たのだが、結構、面白かった。

出てきていたのは、住友林業とダイワハウス工業。普通、NHKの番組に企業の名前が出ることはないのだが、この番組では、会社名を特定して、その企業戦略について紹介していた。

都市の郊外では、平屋建ての住宅が増えているという。家のなかの導線を考えると、平屋の方が、たしかに合理的である。それだけの敷地があって、庭があって、駐車場は車二台分、これを注文するのは、やはりかなりの収入のある人だろうと思うが、これからの時代の生活様式としては、このような選択肢になるのかと思う。

私の今の家は、三〇年ほど前に建てた家であるが、二階建てである。気を配ったのは、一階の床を頑丈に作ることと、廊下を幅広くすること(一二〇センチを基本として考えた)。要するに、本を置くためである。無論、居住の建物とは別に書庫はある。

日本国内において、建売住宅のコスト削減が大きな課題であるという。これから、国内の住宅需要というパイが減少するなかで、低価格で売って利益を得るためには、コストを下げるしかない。

これから日本国内の人口は減少していく。たぶん、経済力も落ちていく(せいぜいよくて、現状維持というぐらいだろうか。)そのなかで、住宅メーカとしての生き残り戦略ということになる。

ただ、アメリカにはまだ住宅需要の増加が見込める。とはいえ、それは、かつてのような大きな家ではなく、タウンハウスというコンパクトな家である。人口的には、移民の増加などで、減少の心配はないとしても、そう高価格の家が売れる時代ではなくなってきているということなのだろう。

この番組の収録のときには、アメリカの次期大統領がトランプであることが確定していたはずである。口では移民の強制送還ということを言ってはいたが、現実に可能なのは、入国審査の管理強化ということぐらいで、実質的にアメリカに移民が増えること自体は、大きく変わらない、人口減少という危機は当分はない、という見込みがあってのことかと思う。ただ、そのような人たち(ラストベルトの労働者とか、移民労働者などを考えてみるのだが)は、大きな高い家は買えないなので、小さな安い家を提供する。ここにビジネスチャンスを見出している。そのように理解していいだろうか。

この番組では、政治や外交、軍事などの面からは見えない、日本とかアメリカの姿を見ることができるとは思う。

2024年12月31日記

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