『ARG』377号の感想:データベースとアーカイブ2009-06-01

2009/06/01 當山日出夫

『ARG』の377号を見ての感想。

今回の号で気になったのは「データベース」と「アーカイブ」。この「ことば」をめぐっては、かねがね気になっていた。

◆国立教育政策研究所、研究成果アーカイブを公開

・研究成果アーカイブ
http://www.nier.go.jp/RSL_User_seika/RSL_OM_ChkLogin

ここを実際に見てみると、『ARG』で指摘とは別の問題点がある。

HPの名称は、「研究成果アーカイブ」とあり、そのトップが「データベース検索」とある。

かつて紹介されていた

・教育研究情報データベース
https://www.nier.go.jp/database/

ここでは、「データベース」の語を使っている。

で、もとにもどって、「研究成果アーカイブ」である。ここの説明(ヘルプ)には、次のようにある。

>>>>>
研究成果アーカイブは、国立教育政策研究所で行われてきた調査・研究の成果をまとめた報告書をインターネットにより広く公開し、各方面で活用していただくことを目的とした検索システムです。
登録されている報告書等をキーワードや発行部署、発行年などにより検索が行えます。
<<<<<

私の感じる限りの感想であるが、どうも、「アーカイブ」と「データベース」の語が、混乱しているように思えてならない。

いろいろ言えるであろうが、私なりにざっくばらんに述べれば、
・アーカイブは、保存と秩序
・データベースは、検索と構造
となろうか(もちろん、異論はあると思う。)

「アーカイブ」ということばが多用されるようになってきているなかで、本来の「アーカイブズ」(意図的にこの表記)と、「データベース」、それから、「デジタルアーカイブ」、これらの関係を、整理する必要があると感じる。

なお、「研究成果アーカイブ」のHPからは、本家の国立教育政策研究所へたどれない。これは、問題。

當山日出夫(とうやまひでお)

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