『ひよっこ』あれこれ「大好き」2017-09-24

2017-09-24 當山日出夫(とうやまひでお)

ひよっこ
http://www.nhk.or.jp/hiyokko/index.html

第25週、「大好き」
http://www.nhk.or.jp/hiyokko/story/25/

この週は、最終に向けての準備という感じだった。タイトルの「大好き」がそれを表している。

まず、早苗。永遠の25歳という設定の謎が語られる。それは、彼女の東京に出てきてからの恋の物語だった。大好きである。

それから、愛子と省吾(シェフ)の話し。実は、お互いにひかれてていたことがわかる。これも、大好きである。

また、みね子の故郷、奥茨城では、父(実)と母の関係が、新しく夫婦関係を構築していくかのごとく描かれていた。これもまた、大好きである。

そして、何よりも、みね子とヒデだろう。料理人としての勉強のために休日にレストランに食事に行くのにさそわれる。はからずも、これは、二人のデートということになった。みね子は言っていた、好き、と。

ただ、ここで、二人がレストランで食事するシーンがなかったのは……おそらく、このドラマも最後にきて、予算が無くなってきたので、セットをつくったりロケをしたりができなかったのか……などと思ってしまったのであるが。

この週、登場はしているが相変わらずであったのが漫画家(志望)の二人。このドラマ、最後はみんなハッピーエンドになるにちがいないと思ってみているのだが、この漫画家(志望)の二人は、どうなるのだろうか。無事に漫画家デビューがはたせるのだろうか。

また、週の最後で、奥茨城での父(実)が、新しく花の栽培にとりくもうというところで終わっていた。ふと思うが、このまま父(実)の記憶がもどらなくても、充分に登場人物としては、幸せな結末になるのではないかとさえ思わせる。

残る課題としては、世津子との関係の清算だろう。ここを、最後にどう描くかが気になっている。

これまでのドラマの伏線としてあったこと……みね子がビーフシチューを食べる、それから、すずふり亭にあずけてあるはずの重箱、これがどう出てくるか楽しみである。

いよいよ最後の週になる。楽しみに見ることにしよう。