BSスペシャル「秘境 ダラムサラ チベットの民 輪廻転生に生きる」2025-12-30

2025年12月30日 當山日出夫

BSスペシャル 秘境 ダラムサラ チベットの民 輪廻転生に生きる

これは面白かった。

かなり意地の悪い見方かもしれないが、今の時期に、NHKでこういう番組を作って放送するというのは、中国の共産党政権に、ある種の見切りをつけているからなのかもしれない。インドに亡命した、チベット政権(といっておくことにするが)を取材することは、中国共産党を刺激しないはずはない。中国共産党としては、絶対に、亡命政権も、ダライ・ラマ十四世も、その後継者も、認めることはできないはずである。

この取材の中で、放送はしなかったけれども、かつて、あるいは、今でも、中国共産党が、チベットにおいておこなった、数々の残虐行為、非人道的行為、宗教や文化の破壊、ということについて、多くの証言を集めているだろう。ひょっとすると、そんなに遠くない将来において、その証言が放送で使えるときが来るかもしれない。

番組の最初のところで、この地域に住むチベット族の人びとには、笑顔がある、と言っていた。(ということは、中国共産党に支配されている人たちは、笑顔を失ってしまっている……のかもしれない。これは、かんぐりすぎだろうか。)

よく分からないかなと思うところは、輪廻転生を信じるとして、そこから離脱することが、即ち、解脱、ということである。仏教の本来の教えとしては、そうなるはずである。ここに、神様、というのはどういう存在としてかかわってくるのだろうか。僧侶でも、何事かを決めるときに、神様のお告げにしたがっている。シャーマン(といっていいだろうが)に神様が憑依して、そのことばをきいている。仏教の本来の教えと、シャーマニズムが、どういうふうに同居することになっているのだろうか。

転生僧は、とても興味深い。番組では、ある転生僧の少年を取材していた。選ばれて、僧侶として、エリート教育を受ける。見ていると、少年は、英語で話していた。

もし、次のダライ・ラマが選ばれるようになったら、この少年のように特別な英才教育を受けることになる、と理解していいだろう。

2025年12月27日記

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