歴史探偵「豊臣兄弟!新春コラボスペシャル」2026-01-04

2026年1月4日 當山日出夫

歴史探偵 豊臣兄弟!新春コラボスペシャル

結論からいうと、この番組は、あまり面白くなかった。だが、まあ、『豊臣兄弟』にあやかって特集番組を作ると、こんなものだろうかとは思うけれど。

それから、NHKは、『豊臣兄弟』関連でいくつかの番組を作っているが、どの番組に誰が出演するのか、特に、歴史学研究者として誰に声をかけることになるのか、こういうことについて、裏で調整するというか、打合せをするようなことはあるのだろうか。今の時代だから、研究者どうしで、WEBツールで連絡し合っていて、さっきNHKから出演の話しがあったけど~~、というようなことがあっても、おかしくはないと思うが、はたしてどうだろうか。ここは、研究者といども、人間の世界であるから、あいつが出るようなら自分は出たくない、とへそをまげる人がいてもいいだろう。

秀吉、秀長の、サクセスストーリーについて、双六形式でたどるという趣向は、これはこれとして面白い。

私の視点で見て、一番おもしろかったのは、鮎のこと。秀長が、竹田城を築いて、円山川の水運を兵站のために利用した、たぶんこういうこともあっただろう。だが、円山川は、そんなに大量の物資や人員を運べたかどうか、検証の必要はある。それよりも、円山川で鮎の漁にかかる税を免除したということの、史料……これは、古文書として一次史料といっていいだろう……が残っていること。つまり、それまでは、円山川の鮎の漁に税金がかかっていた、ということになる。これが、どのぐらいのものだったのか、誰がその徴収をしていたのか、もし実物の鮎が税になったのなら、それはその後どう流通したのか、あるいは、鮎の実物ではなく、金銭に換算してのものだったのか……こういうことが、気になる。歴史学としては、こういう分野の研究も、面白いことである。

このようなことが分かっていないと、後に秀長のおこなった検地や、秀吉の太閤検地の持つ、社会的経済的な意味がよく分からないことになる。

さて、明日から『豊臣兄弟!』のスタートである。楽しみに見ることにしたい。

2026年1月3日記

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