『西郷どん』あれこれ「地の果てにて」2018-06-26

2018-06-26 當山日出夫(とうやまひでお)

『西郷どん』2018年6月24日、第24回「地の果てにて」
https://www.nhk.or.jp/segodon/story/24/

前回は、
やまもも書斎記 2018年6月19日
『西郷どん』あれこれ「寺田屋騒動」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/06/19/8897651

西郷は再び島流しになる。徳之島、そして、沖永良部島である。西郷のおかれた境遇は、いよいよ過酷なものとなっていく。

だが、それに反比例するかのように、「西郷」という人格に対する尊崇の念は、さらに一層ひとびとの間にひろまっていく。流罪の島の地で、西郷は、先生と呼ばれている。これからの日本を背負ってたつ人物にちがいないと、南の果ての島の島民も、西郷に敬愛の念をいだいている。

この西郷への評価の高さは、江戸でも見られる。一橋慶喜は、西郷をきわめて高く評価している描写があった。はて、いったいいつから、慶喜は西郷をこれほど高く評価するようになったのだろうか。この経緯はよくわからない。

これに対して、評価の下がっているのが、島津久光である。

ここのところの、西郷への評価の高まりと、久光のダメっぷりが、わかりやすいといえば、わかりやすく描かれていた。ここのところ、斉彬亡き後、どのようにして西郷が、人望を集めるようになったのか、その間の経緯がドラマでは、ばっさりと切り捨てられている。だから、結論として、西郷という一つの人格に、南の島の島民から、将軍家にいたるまで、信頼されることになる西郷というひとつの人格……このようにしかいいようがないだろう……が、いつの間にか登場することになっている。

次回は、生麦事件のことになるらしい。これも幕末の重要な出来事である。楽しみに見ることにしよう。

追記 2018-07-03
この続きは、
やまもも書斎記 2018年7月3日
『西郷どん』あれこれ「生かされた命」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/07/03/8908156