「弱小タッグが世界を変えた ~カメラ付き携帯 反骨の逆転劇~」2024-04-17

2024年4月17日 當山日出夫

新プロジェクトX 弱小タッグが世界を変えた ~カメラ付き携帯 反骨の逆転劇~

この番組、面白いことは面白いのだが、そこから未来に向けて何かを学ぶという気にはあまりならない、というのが正直なところである。

今世紀に入ってから言われるようになったこと……「選択と集中」。この方針によって、どれだけの意欲の萌芽が壊されてきたことかと思う。番組であつかったいたカメラ付き携帯電話の開発は、たまたま潰されることがなく、そして、たまたま成功した事例ということになるだろう。この種の企画開発としては、日の目を見ることなく潰えていった数多くの仕事があったにちがいない。

番組ではあまり言及していなかったが、カメラ付き携帯電話は、後のスマートフォンにうけつがれることになる。しかし、スマートフォンを開発したのは、言うまでもなくアップルである。日本の企業ではなかった。

その後のスマーフォンを使ったSNSのサービスについても、開発してきたのはアメリカの企業か、あるいは、中国の企業である。日本は、いったい何をしたことになるのか。

ドコモのiモードは、今では失敗の事例の最たるものになってしまっているかと思うが、どうだろうか。強いていえば、ドコモはiモードのせいで、アップルになり損ねたことになる。

番組のなかで理想の上司というようなことが語られていた。が、今の若い人なら、上司をどうのこうのというまえに、さっさと会社を辞めて起業するかもしれない。理想的な上司がいる会社だから、そこで研究開発が進むという時代ではもはやないだろう。

2024年4月14日記

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