プロジェクトX「ロータリー47士の闘い」2021-07-03

2021-07-03 當山日出夫(とうやまひでお)

プロジェクトX ロータリー47士の闘い 夢のエンジン開発

前回は、
やまもも書斎記 2021年6月26日
プロジェクトX「炎を見ろ赤き城の伝説」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/06/26/9391619

ロータリーエンジンの存在は知っていたが、その車に乗ったという経験はない。

この番組は、二〇〇〇年のころである。バブル経済の崩壊ということはあっても、まだ、日本がそれなりの自信を持ち得た時代であったかと今から懐古することになる。ものづくりの国、日本……そのようなイメージが、根強く残っていた時代である。

その日本が作りだし、実用化にこぎつけたものの一つとして、ロータリーエンジンがあることになる。

たしかに、技術的にはある達成であったかもしれない。だが、今から振り返ってどうだろうか。量産され、市販車に多く搭載されるということはなく終わってしまった。今では、もうないに等しいといっていいだろう。(一部に、熱烈なファンが残っているようだが。)

この再放送とほぼ同時に報道されたのが、三菱電機による、製品検査データ不正の問題。時代としては、プロジェクトXの番組が放送された時代には、すでに不正はおこなわれていたことになる。

もはや、ものづくりの国は、すでに地に落ちていたといってもいいだろう。

戦後日本において、特に広島の街において、復興をかけたプロジェクトに人生をかけた技術者がいたことは、ほこりに思っていいことだろう。だが、その精神を、どこかで忘れてきてしまったということも、残念ながらあるとしか思えない。

個々の企業の問題ではなく、日本全体の問題だと思う。

単なる懐古ではなく、これからの日本と技術がどうあるべきか、いろいろと考えることになった。はっきりいって、ガソリンエンジンの自動車に未來はないだろう。電気自動車の時代になろうとしている。そこで、日本の技術がどういかせるのか、試練の時代というべきであろうか。

2021年7月2日記

追記 2021年7月10日
この続きは、
やまもも書斎記 2021年7月10日
プロジェクトX「妻に贈ったダイニングキッチン」
https://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/07/10/9396482

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