「ピース5歳〜日本初 ホッキョクグマ哺育物語〜」 ― 2024-05-30
2024年5月30日 當山日出夫
時をかけるテレビ ピース5歳〜日本初 ホッキョクグマ哺育物語〜
NHKの動物が登場する番組で、私が一番好きなのは、「ウチのどうぶつえん」である。金曜日の夕方、Eテレでやっている、短い番組である。動物園の人たちが撮った映像を編集して見せるということになっている。飼育員ならではの視点、あるいは、動物に対する接し方など、いろいろと考えるところがある。それから、「ザ・バックヤード」でも時々、動物園が取りあげられることがあるが、これも面白い。
そもそも動物園というものは、人間の身勝手で作ったものなので……という議論はあっていいと思う。だが、そこで現に生きている動物たちのことをどうするか、という発想も同時にあってしかるべきである。
この番組で感じることは、一つには、動物にどうつきあっていくかということの、現代の動物園の試行錯誤の一つとみることもできるが、それよりも、最も印象に残るのは、飼育員のホッキョクグマのピースに対する愛情である。人間は、これだけ愛情を持って動物と接することができるのか、その部分が感動的である。そして、この動物に対する愛情は、広く普遍性をもっている。人間が生きものを育てるというのはこういうことなのか、と再認識させられるところがある。無論、これは、人間にとっての赤ちゃんの子育てをふくめてのことである。
ともかく理屈はどうでも、小さいときのピースが可愛い。そして、現在、もう年取ったピースを見つめる飼育員の高市さんと、それを見つめかえすピースの姿になんともいえないものを感じる。(ただ、動物の姿にあまり感情移入することはよくないことなのかとも思うのだが。)
まさに今の時代にもう一度ふり返って見るのにふさわしい番組だったと思う。
2024年5月27日記
時をかけるテレビ ピース5歳〜日本初 ホッキョクグマ哺育物語〜
NHKの動物が登場する番組で、私が一番好きなのは、「ウチのどうぶつえん」である。金曜日の夕方、Eテレでやっている、短い番組である。動物園の人たちが撮った映像を編集して見せるということになっている。飼育員ならではの視点、あるいは、動物に対する接し方など、いろいろと考えるところがある。それから、「ザ・バックヤード」でも時々、動物園が取りあげられることがあるが、これも面白い。
そもそも動物園というものは、人間の身勝手で作ったものなので……という議論はあっていいと思う。だが、そこで現に生きている動物たちのことをどうするか、という発想も同時にあってしかるべきである。
この番組で感じることは、一つには、動物にどうつきあっていくかということの、現代の動物園の試行錯誤の一つとみることもできるが、それよりも、最も印象に残るのは、飼育員のホッキョクグマのピースに対する愛情である。人間は、これだけ愛情を持って動物と接することができるのか、その部分が感動的である。そして、この動物に対する愛情は、広く普遍性をもっている。人間が生きものを育てるというのはこういうことなのか、と再認識させられるところがある。無論、これは、人間にとっての赤ちゃんの子育てをふくめてのことである。
ともかく理屈はどうでも、小さいときのピースが可愛い。そして、現在、もう年取ったピースを見つめる飼育員の高市さんと、それを見つめかえすピースの姿になんともいえないものを感じる。(ただ、動物の姿にあまり感情移入することはよくないことなのかとも思うのだが。)
まさに今の時代にもう一度ふり返って見るのにふさわしい番組だったと思う。
2024年5月27日記
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