よみがえる新日本紀行「タコで伊勢エビをとる話〜三重県南勢町〜」2025-06-19

2025年6月19日 當山日出夫

よみがえる新日本紀行 「タコで伊勢エビをとる話〜三重県南勢町〜」

再放送である。最初は、2021年11月7日。オリジナルは、昭和49(1974)年10月21日。

漁村の戸数が420ぐらいといっていて、増えこそすれへることはない……昭和49年は、そんな時代だった。民俗学的、歴史学的な興味になるが、お嫁さんは近所の家から来ることが多いらしい。強いて、離れた村落に求めることはしていないようであるが、これは、古くからそうだったのだろうか。

タコで伊勢エビを捕る漁は、この時代まで残っていた。これも、箱眼鏡がないとできない漁法なので、明治になってからのものにはちがいない。この漁につかうタコは、タコツボにエサをしかけて、ねずみ取り方式で捕ってくる。そのタコのエサになるのは、カニだという。自給自足的な漁法というべきだろうか。

木製の船で、櫓でこいでいた。もう船を櫓でこぐというシーンは、テレビの時代劇などで見かけるぐらいだろうか。(現代の部分になると、エンジンがついている。)

町の運動会というのが、大規模に行われている。もう、今では、このようなことは無理なのだろう。現在、小学生の同級生が三人しかいない。はっきりいって、過疎の土地ということになる。

運動会のとき、集まった人たちが、乳母車のような大きなカゴに車がついているのをみんな使っていた。なかには、そのなかにおばあさんが座っていたりする。このような日常生活の道具というのは、今ではどうなっているのだろうか。民俗学や民具の研究の対象とはならなかったものかもしれないが、日常生活のなかで人びとがどんなものを使ってきてるかという意味では、貴重なものかもしれない。

町の中の魚屋さんが、魚を安売りしていた。それを町の人たちが買っていくのだが、まるのまま買っていく。これが都会の魚屋さんだったら、さばいて売るところだが、そんなことはしていない。各家庭で、魚をさばくことができる、ということなのだろう。

2025年6月18日記

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