『どうする家康』あれこれ「側室をどうする!」2023-03-14

2023年3月14日 當山日出夫

『どうする家康』第10回「側室をどうする!」

この回は、家康の側室をめぐる話し。ドラマと思って見ていることになるのだが、なるほど今の時代にあった側室の物語になっていたと思う。

第一には、瀬名が側室を持つことを勧めていること。これは、この時代にあってはごく普通のことなのだろう。ここで、やきもちをやいたりせずに、家康にふさわしい側室を考える。これは、その当時の武家の風習、特に戦国大名の家の妻(正室)としては、あるべき姿と言っていいのかもしれない。

これまでのドラマで、側室を持つことを勧める妻というのは、あまり出てきていないようにも思うがどうだったろうか。が、これも、瀬名が、正室として正式の妻の地位を保ち続けるということが、大きな前提になってのことだと思う。

第二には、その側室になったお葉。この女性、どうやら男性には性的な関心がない。女性の方に心引かれるタイプの女性ということのようだ。これまで大河ドラマでこのような女性が登場してきたことがあったろうか。記憶にある範囲では、思い出せない。

このようなタイプの女性を登場させてきたあたり、確かに今の時代になってのドラマであると感じるところがある。

以上のようなことを思ってみる。

それにしても、側室選びのオーディション(と言っていいだろうか)は、面白かった。

家康が読んでいた本は『吾妻鏡』だった。

さて、次回は、武田信玄との関係が描かれることになるようだ。千代も出ていた。楽しみに見ることにしよう。

2023年3月13日記