『らんまん』あれこれ「ヤマモモ」 ― 2023-09-10
2023年9月10日 當山日出夫
『らんまん』第23週「ヤマモモ」
渋谷の街は若いころ、東京に住んでいたころはよく行った。慶應の学生が、どこか繁華街に出るとなると、まあ渋谷あたりが選ばれるという時代だった。今か、半世紀ほど昔のことになる。
私が個人的に師事することになった山田忠雄先生の研究室が、井の頭線の駅の裏の方にあった。ここには何年通ったことになるだろうか。(その他、吉祥寺のご自宅に行くこともあった。)慶應での恩師である太田次男先生は原宿に住んでおられたこともあって、渋谷で一緒に喫茶店に行くこともあった。たしか、東急文化会館にあったユーハイム。もうこれも今では無い。
私の知っている渋谷もさらに今では大きく変わってしまった。もう行っても迷子になるだけのことである。
その渋谷も、明治の中頃までは東京の街中の人びとから見れば、郊外どころか、もう田舎と認識されていた。せいぜい湯屋があるぐらいで、後は田畑が広がっていた。
私が学生のころ下宿してた目黒の方が、まだ目黒不動があったから、まだ市中の人びとからは、郊外の土地として認識されていたかもしれない。
人が住んでいる家があるのは、宮益坂と道玄坂ぐらい、そのような時代がかつての渋谷であったことになる。
ところで、寿恵子の出す「待合茶屋」というのは、どのような店になるのかは興味あるところである。牧野富太郎の「自叙伝」を読むと、奥さんが待合を経営していたとは出てくるのだが、具体的にどんな営業内容であったかは書いてなかった。
この当時、待合というと、かなりいかがわしい店もあったろうと想像するのだが、ドラマでは、きちんとした料理を出す、小ぶりな料理屋という雰囲気になっていた。
待合茶屋の名前は「やまもも」。万太郎は、その名前にちなんでヤマモモの木を土佐からとりよせて店に植える。ヤマモモの木には、雄と雌がある。雌の木にしか実はならない。その実のなるのは、我が家の場合だと、六月から七月のころである。しかも、これは毎年は実をつけない。隔年である。一年おきに、実をつける年とそうでない年とになる。
次週以降、寿恵子の待合茶屋を舞台に物語は展開することになるようだ。楽しみに見ることにしよう。
2023年9月9日記
『らんまん』第23週「ヤマモモ」
渋谷の街は若いころ、東京に住んでいたころはよく行った。慶應の学生が、どこか繁華街に出るとなると、まあ渋谷あたりが選ばれるという時代だった。今か、半世紀ほど昔のことになる。
私が個人的に師事することになった山田忠雄先生の研究室が、井の頭線の駅の裏の方にあった。ここには何年通ったことになるだろうか。(その他、吉祥寺のご自宅に行くこともあった。)慶應での恩師である太田次男先生は原宿に住んでおられたこともあって、渋谷で一緒に喫茶店に行くこともあった。たしか、東急文化会館にあったユーハイム。もうこれも今では無い。
私の知っている渋谷もさらに今では大きく変わってしまった。もう行っても迷子になるだけのことである。
その渋谷も、明治の中頃までは東京の街中の人びとから見れば、郊外どころか、もう田舎と認識されていた。せいぜい湯屋があるぐらいで、後は田畑が広がっていた。
私が学生のころ下宿してた目黒の方が、まだ目黒不動があったから、まだ市中の人びとからは、郊外の土地として認識されていたかもしれない。
人が住んでいる家があるのは、宮益坂と道玄坂ぐらい、そのような時代がかつての渋谷であったことになる。
ところで、寿恵子の出す「待合茶屋」というのは、どのような店になるのかは興味あるところである。牧野富太郎の「自叙伝」を読むと、奥さんが待合を経営していたとは出てくるのだが、具体的にどんな営業内容であったかは書いてなかった。
この当時、待合というと、かなりいかがわしい店もあったろうと想像するのだが、ドラマでは、きちんとした料理を出す、小ぶりな料理屋という雰囲気になっていた。
待合茶屋の名前は「やまもも」。万太郎は、その名前にちなんでヤマモモの木を土佐からとりよせて店に植える。ヤマモモの木には、雄と雌がある。雌の木にしか実はならない。その実のなるのは、我が家の場合だと、六月から七月のころである。しかも、これは毎年は実をつけない。隔年である。一年おきに、実をつける年とそうでない年とになる。
次週以降、寿恵子の待合茶屋を舞台に物語は展開することになるようだ。楽しみに見ることにしよう。
2023年9月9日記
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